「必ず復讐する」 妹チョ・ヒョンミンは息巻いていたのだが…

大韓航空のチョ・ヒョンア(趙顕娥)前副社長が自社機内(ファーストクラス)で乗務員のナッツの出し方に激怒、飛行機を引き返させて事務長(チーフパーサー)を降ろし、離陸を遅らせるなどした問題で、ヒョンア氏の妹、ヒョンミン(顕ミン)大韓航空専務が31日、「復讐する」というメッセージを姉の携帯電話に送っていたことが明らかになった。

これはきのう(30日)ソウル西部地裁で行われたチョ・ヒョンア前副社長の令状実質審査の時、検察から提出された捜査資料に含まれていたという。検察はこれを、前副社長本人の携帯電話を押収して分析する過程で発見したのだった。

おそらく、まったく寝耳に水だったのだろう。妹のチョ・ヒョンミン専務は、あわてて謝罪したのだったが・・・。

●聨合ニュース(日本語)2014/12/31 11:52
ナッツ前副社長の妹「復讐する」が報じられ急ぎ謝罪
http://japanese.yonhapnews.co.kr/society/2014/12/31/
0800000000AJP20141231001200882.HTML

 

 

――引用始まり

ある韓国紙の31日付朝刊によると、顕ミン氏は姉が検察に出頭した17日、「必ず復讐する」とのメッセージを姉の携帯電話に送った。検察が顕娥氏の携帯電話を押収し内容を確認していたところ、このメッセージが見つかったとされる。

復讐の相手は定かでないが、顕娥氏の暴行や暴言を暴露した機内サービス責任者を指しているのではないかという推測がある。事件が外部に漏れた経緯を明らかにして責任を問うか、事態の収拾に関係した役員・社員を問責する意図だったとも考え得る。

顕ミン氏は31日、短文投稿サイトのツイッターに、「今朝の新聞に報じられた記事のために、本当に何とも申し上げられないほど申し訳ない気持ち」「すべて、子どもじみた私の過ち」と書き込んだ。

さらに17日夜に社員宛ての電子メールを送ったことに言及し、「そうした反省の気持ちをこめたものだった」と弁解した後、許しを請う言葉で結んだ。

航空業界の関係者からは「今回のナッツリターン事件後の大韓航空側の行動から、財閥の素の顔が明らかになったといえる」との声が上がる。別の関係者は「大韓航空の社員は『復讐する』というメッセージにずいぶんと動揺したと思う」と話した。

顕ミン氏は17日の電子メールで、事件をきっかけに明らかになった大韓航空の問題点について「組織文化やこれまで会社が間違った部分は、ただ1人の人によりつくられたものではない。全役員・社員の過ち」と述べた。このメールは、創業家の責任を社員に転嫁しようとするものという批判も生んだ。

同氏は大韓航空などを傘下に持つ韓進グループの趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長の末娘。大韓航空の広告・SNSおよびコミュニケーション戦略と旅客マーケティングを担当するほか、格安航空会社ジンエアーのマーケティング担当専務なども務める。現在31歳で、韓国の大企業では最年少役員だ。

一方、顕娥氏は30日、航空保安法上の航空機航路変更や航空機安全運航阻害暴行などの容疑で逮捕された。

――引用終わり

まず、このツイッターの原文が、この記事の韓国語版にページをそのまま写した状態で掲載されているので、その全文を訳してみよう。(アカウントの名前はEmily Cho)

子供っぽい(原文:稚気を残した)私の過ちでした。あの日の晩、反省するという(内容の)Eメールを職員たちに送ったのも、そういう反省の心を込めたものでした。どうか、みなさまの寛大なお許しを請います。

けさ、新聞で報道された私のメッセージ内容の記事につきましては、本当に、なにも申し上げられないほど、申し訳なく思っております。あえて弁明したくありません。すべて私の過ちですので・・・
http://www.yonhapnews.co.kr/economy/2014/12/31/0302000000
AKR20141231033500003.HTML?template=8275

それから、「復讐する」という言葉が出てきた事情について、朝鮮日はこう報じている。

(チョ・ヒョンミン専務は)「お姉さんが検察に出頭する日、偶然、インターネットの記事へのコメント(ネチズンたちの書き込み)を見ていたら、あまりにも極悪な内容を発見、しばし復讐心が生まれ、その胸のうちをお姉さんに伝えたのでした」(とツイッターに記している)
●朝鮮日報 2014-12-31 10:58
チョ・ヒョンミン「復讐」メッセージについて口を開く 「インターネットの記事へのコメントを見ていて復讐心が生まれた」
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=004&oid=023&aid=0002893616

チョ・ヒョンミン専務が社員に送った「反省文」については、こちらを参照してください。
■大韓航空チョ・ヒョンアの妹、チョ・ヒョンミン専務の反省文(全文)
http://seouljinseigekijo.com/?p=1035

「必ず復習する」という「子供っぽい」メールを姉に送った後、反省して、社員に「反省文」を送った、ということだが、これは苦しい言い逃れだね。だって、この2つでは、送った相手も違うし、プライベートなものと公のものという違いもあるのだから。

「必ず復讐する」というのが本音で、まさかばれることはないだろうと思い込んで、うっかり姉に送ってしまった、そしたら、それが表にさらけ出されてしまった、ということ。それだけ。姉は検察の取調べを受ける立場なのだから、こんなメールを送ったらどうなるか、そういうことには知恵が回らなかった、というだけ。

「弁明しない」

それが正しい。

のだが、このツイッターの文章ではこの「弁明」という単語を間違えて入力している。「병명」とすべきが「병」となっているのだ。日本語でたとえると「あ」とすべきが「お」としてしまったくらいのミス。

ささいなミスではあるが、こういう「謝罪」のメッセージを公に発した文章で、このミス、というのは、ちょっと恥ずかしい。

じつは、チョ・ヒョンミンさんは以前にも、「誤字」で話題になったことがある。

●朝鮮日報 2014-12-31 12:29
チョ・ヒョンアの妹、チョ・ヒョンミン「必ず復讐する」誤打(入力ミス)の屈辱
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=004&oid=023&aid=0002893691

この記事によると、2012年、トラベルメート(旅行洋品店)のキム・ドギュン代表が自分のツイッターを通じてジンエアー(大韓航空系のLCC 格安航空会社)乗務員のユニホームの上着について苦言(上着が短すぎて、荷物を棚に載せるときなど、腹部が露わになり、見苦しい、と指摘)を呈すると、チョ・ヒョンミン専務は「キム代表のツイッターの内容は「명의회손(名義回損)」(正しくは명예훼손(名誉毀損))と反論して、騒ぎになったこともあるとのこと。

そそっかしく、ずぼらな性格なのだろうが…、もしかしたら、「弁明」とか「名誉毀損」という言葉のスペルそのものがうろ覚え状態なのかもしれない。

いや、難しい言葉を正確に使ったり書いたりすることができないのはしかたがないとしても、事前に、確認しないというのは…。

いずれにせよ、このレベルの人が大韓航空の専務なのです。

前に引用した朝鮮日報の「チョ・ヒョンミン『復讐』メッセージについて口を開く」の記事には、こうある。

チョ前社長の拘束の決定について大韓航空は立場を明らかにしていないが、社内は沈痛な雰囲気だという。また、2015年の定期役員人事もオールストップ状態だ。

大韓航空は毎年、年末に定期役員人事を行ってきた。しかし、今年の人事は年を越し、来年1月中旬か末頃になるものとみられる。

こういう時期ですから、専務の人事も含め、ぜひ、きちっと能力を見極めて、正しい人事を行ってもらいたい、つくづくと、そう思う次第であります。

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