昨年(2013年)7月1日に空軍の城南飛行団で、キム・ジフン一等兵が自殺した。高麗大学経済学部1年を終え、昨年2月25日に入隊し、約4カ月後に自ら命を絶ったのだった。キム一等兵は関心兵士ではなかった。この死に深く関係しているとされるのが、ハン・ヒョジュの弟のハン中尉だ。
キム・ジフン一等兵は、なぜ自殺したのか?
最も大きな理由として、自殺直前の部隊での「愛の罰」が挙げられている。
●チャンネルA 2014-08-08 23:09
「単独」キム一等兵、自殺直前の「愛の罰」…荒唐無稽
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=100&oid=449&aid=0000028276
この記事によると、キム一等兵は、亡くなる数時間前(夜の9時20分)、防毒マスクをした30kgの完全軍装で、練兵場を10周走らされていた。
「この厳然たる不法体罰を空軍は『愛の罰』という荒唐無稽な名前で呼んでいた」という。
「愛の罰」というのは、「얼차려(オルチャリョ)」という固有語の軍事用語の別の言い方でNAVERの辞書によると「軍の規律を正すために上級者が下級者に対し、非暴力的な方法で肉体的苦痛を与えること」とされる。つまり、直接的な暴力ではなく、激しいトレーニングを課すなどの「しごき」のことだ。軍ではこれを、苛酷行為を防止する目的もあり、一定のルールのもとで認めている。
しかし、このキム一等兵のケースの場合は、「愛の罰」が実施できるのは午前8時から午後8時までという空軍の内部指針に反する時間に行われていた。記事によると、「それにもかかわらず、空軍は日課が終わった後も、愛の罰を実施できるのかという遺族の質問に夜中の12時前までは可能だというとんでもない返事を送ってきた」とのこと。つまり、嘘をついて違反を隠ぺいしようとした、ということ。
キム一等兵の父親は「6月22日から30日(亡くなる直前)の間に、3回もこれをやらされた」と証言している。
空軍は当初、キム一等兵の自殺は「入隊前から持っていた精神的問題のため」とし、今年1月、殉職ではなく、単純な自殺という結論を下した。しかし、キム一等兵は関心兵士ではなかった。遺族は自殺する理由がないとして空軍に再審を要求。すると空軍は、調査の末、今年8月、殉職と決定した。亡くなる前の40日あまりの間、上官からの侮辱的な発言と「愛の罰」に苦しんでいたという遺族の主張を受け入れ、上官によって繰り返された叱責と「愛の罰」が自殺に影響を与えたことを認めたのだった。
●チャンネルA 2014-08-14 23:00
空軍服務中に自殺したキム・ジフン一等兵、殉職決定
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=102&oid=449&aid=0000028827
遺族はハン中尉を苛酷行為などの疑いで起訴した。それに対し、空軍検察部は今月10日、ハン中尉がキム一等兵に「肉体的・精神的な苛酷行為を行ったと見る余地は多い」と認めたが、「これまでの苛酷行為の事例と比較すれば、肉体的な苛酷行為と見ることは難しい」として、起訴猶予処分を下した。
そして翌11日、空軍は、国防総省の定例ブリーフィングで、ハン中尉を、懲戒委員会にかけると発表した。理由については「愛の罰をする権限がないにもかかわらず、愛の罰を行い、さらに本来、指針では駆歩(駆け足)は2kmを超えてはならないとされているのにもかかわらず、3kmの駆歩をさせたこと」と述べた。
キム一等兵が昨年6月30日に「愛の罰」を受けた理由は「朴槿恵大統領が中国訪問を終えてソウル空港に到着した当日の儀典をきちんとできなかった」ということだったという。
遺族は、空軍検察部の起訴猶予処分に強く反発し、国防部高等軍事裁判所に裁定申請書を提出することにした。争いは続いている。
●ニュース1 2014-09-11 19:07
空軍、キム・ジフン一等兵死亡事件の「オルチャロ(愛の罰)」将校を懲戒委にかけることに
http://news1.kr/articles/?1852983
死亡事件自体は1年以上前だが、その後の空軍の対応をめぐって、遺族が強く反発し、もめ続けている。
韓国の国民の関心も非常に高い。
この問題が、イ・ビョンホン事件での国民の反発が、ハン中尉の姉の女優ハン・ヒョジュに飛び火し、この女優さんも大衆の怒りの渦に巻き込まれてしまった背景にあるのだ。
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