ソン・ヒョンアの売春を否定した最高裁判決にネチズンが反発「無銭有罪、有銭無罪」の大合唱

きのう(18日)下された最高裁の判決(女優ソン・ヒョンアの売春容疑をめぐる1・2審の有罪判決を破棄し、差し戻した)は、韓国社会に一石を投じるかたちとなり、物議をかもしている。

●OSEN 2016.02.19 午前 7:56
ソン・ヒョンアへの最高裁判決、スポンサーに免罪符を与えるのか
http://entertain.naver.com/read?oid=109&aid=0003262285&gid=999339&cid=1013236

ーー引用始まり

最高裁判所は18日、売春の容疑を受けている女優、ソン・ヒョンアに下された原審の有罪判決を破棄し、差し戻すという判決を出した。ソン・ヒョンアの場合、結婚する考えを持って出会った相手と付き合ったのであり、1・2審の有罪判決は誤ったものだとしたのだ。これで、ソン・ヒョンアは自分にかけられた濡れ衣と汚名を晴らすことになったのだが、最近、論議が起きている一部スポンサーにとっては、免罪符を与えられることになった、という誤解の余地が生じかねず、問題と指摘されている。

ソン・ヒョンアは2013年12月、売春容疑で略式起訴され、2014年1月、正式に裁判を請求した。 1審と2審の裁判所は、ソン・ヒョンアと性関係を持ったA氏のすべての証言を認め、会っていた期間と受け取った金銭の額などから、売春とみるべきという判断を下し、ソン・ヒョンアの売春容疑を認めた。

2審では、ソン・ヒョンアの控訴を棄却し、「被告ソン・ヒョンアは、財産上の利益を目的と不特定人とみられる事業家と関係を持った」とした。これに対して最高裁は、特定の相手であるA氏と関係を結んで金銭を得たのは財産上の利益を目的とした売春とは認められないという立場だ。

最高裁は売春を厳格に解釈し、不特定多数に対する売春の容疑者と、特定人を相手にした売春の容疑者とを区分したのだった。この結果、SBS「それが知りたい」を通じて部分的に実態が明らかになった芸能人スポンサー契約についても売春とは認められない可能性が高くなった。

金銭を払ってスポンサー契約を提案した側もスポンサー契約に応じた側も、共に金銭が目的ではなく、真実な関係を維持しようとした(真の男女交際だった)と主張したなら、売春ではないため、処罰するのは難しい。ややもすれば処罰をすり抜ける口実とすることもできる。

同日の最高裁の判決は、ソン・ヒョンア個人の無罪で終わるのか、また別の問題を生みだすのかは分からない。しかし、これからも、力の無い弱い彼女たちに汚れた手が伸びてくるのは明らかだ。この問題について韓国社会はどのような解決策を見つけることができるのだろうか。

ーー引用終わり

この最高裁判決については、きのう、ぼくもさっそく記事にした。

■「女優ソン・ヒョンア(40)は売春をしていない」、最高裁、1・2審を覆して差し戻す
http://seouljinseigekijo.com/?p=5176

確かに、はたして「まじめなお付き合い」だったのか、「売春」だったのか、区別が非常に難しいケースではある。

ソン・ヒョンアにとっては前者だったが、事業家Aとブローカーのカン某にとっては後者だった、とみる余地もある。しかし、事業家Aとブローカーのカン某はさっさと容疑事実を認め、とっくの昔の処罰も受けて終わっている。

そんな中、ここへ来て、最後にソン・ヒョンアだけが無罪になった、というのも…。

また、これは確かに「スポンサー」に免罪符を与えてしまったとも受け取れる。

最高裁判決を、ネチズンは、どう受け止めたのだろう?

つまり、買春したければ、 金をたくさん稼いで、スポンサーになれ、というお言葉! 努~~力して、金をたくさん稼げ、という大法官(最高裁判事)様の深いお考えだ。
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10万ウォン(1万円)くらい払ってモーテル(ラブホテル)でやったら違法で、1000万ウォン(100万円)払ってホテルでやったら合法ということか? 無銭有罪有銭無罪なの?
共感615 非共感23

これで、財閥たちが金を払って芸能人やミスコリアをつまみ食いするのは合法という判例ができたので、堂々とやりだすだろう。 ㅋ(笑い)
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スポンサーに免罪符を与えたのではなく、良い弁護士に頼んだら勝てるということ。法曹界では検事・弁護士・判事の利害関係がからみあっており、持ちつ持たれつなんだから。
共感481 非共感47

カラオケのトウミ(「助っ人」の意味、要するにコンパニオン、売春もあり)やオフィス女(小規模マンションでこっそり売春している女性)などをひとり残らず捕まえて税金を取れ!
共感343 非共感32

金のない庶民が窓女村(風俗街)で買春するのは不法で、1:1の契約を結んで同じことをすれば合法という変な法だね。
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こんな判決を下して免罪符を与えるなんて、それでも最高裁判事ですか?
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金のない者は買春したとして処罰し、金のある者はスポンサーだから処罰できないだと…。まったく、我が国の大法官のレベルを表しているよな~
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10万ウォンなら売春で1000万ウォン単位の金なら売春ではないということだね。
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金持ちの身分の高い方は、今後、安心してスポンサーという名目でたくさんの芸能人に手を出せるだろうね。
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やはり反発と不平のオンパレードだ。そして、ねたみやひねくれた解釈も目立つ。

無銭有罪、有銭無罪…。もう一度、言うけど、こういう現実と、最近、恋愛物は流行らず、映画やテレビで女優が活躍する機会がかなり減っており、「ベテラン」「内部者たち」「検事外伝」みたいなの(横暴な甲(社会的強者)をやっつける痛快アクション、男性スター中心、庶民のうっぷん晴らし用という点でよく似ている)ばかり大ヒットする興行結果とはつながっている、そういうことを強く感じる。

そして、今回の最高裁判決は、こういう社会のゆがみを、いっそうひどくするように思う。

ソン・ヒョンアには気の毒だけど、これは有罪とするべきだったと思うね。安易に金持ちの紹介を受け、5000万ウォン(500万円)もらった時点でアウト!

勝訴したって、世間が彼女を見る目は(同情はあっても)変わらないだろうし、韓国の女優のイメージを悪くしたと思う。(まじめにやっている女優さんたちは怒っているだろうし、もちろんソン・ヒョンアのことは厳しく見ているだろう)

つまるところ、遥か昔から続くキーセンの文化が、今もこの地に根強く残っている、そういうことを如実に示したケースと言えるだろう。

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