何がイ・テイムを爆発させたのか?

イ・テイムは、先月(2月)23日と24日に行われたMBC「一回り年下の家庭教師」の撮影で、23日はドタキャン、そして24日の収録中に後輩女優のイェウォンを罵倒する騒動を起こし、結局、降板した。

ちなみに、この「一回り年下の家庭教師」の視聴率は1%台(最新3月5日放送分が1.7%)と低迷している。

イ・テイムは、私もこのサイトで取り上げたSBSあの低視聴率週末ドラマ「私の心、キラキラ」(最新2015.03.01放送の14話が2.7%)にも出演しているのだが、ここでも制作側との不和が問題になっており、こちらも降板するのではないかとささやかれていた。

 

 

しかし、所属事務所の発表では、イ・テイムは2月26日に入院して3月3日に、このドラマの撮影のために退院し、3日午前「私の心、キラキラ」の撮影現場に正常に復帰したという。

このドラマ自体早期終了が検討されているのだが、結局、イ・テイムの出演時間を大幅に短くして、出演は継続することになったとのこと。

入院期間が短すぎるのでは、と私などは思うのだが、しかし、心の問題だから、ただ入院して休養すれば良いというものでもないのだろう。

とにかく、早く、心の安定を取り戻してほしいものだ。

ところで、では、何が、イ・テイムをここまで追い込んだのだろう。

私が調べたところでは、公表されているもので、大きな要因が3つある。

まずひとつは、本人の身体の特定部位に関するネチズンたちの悪質な書き込みだ。

所属事務所も、この点を明言している。

2014年の映画(「皇帝のために」をさす)公開後イテイムさんの出演作が話題となる度に番組とはまったく関係のない体の特定部位が問題なっており、多くの悪質な書き込みによって苦しい日々を送っておりました。

特定部位に言及した記事、さまざまな悪質な書き込みにより、イ・テイムの家族など親姻戚までもが嘲弄の対象とされ、深刻な不眠症に苦しみ、ひどい身体的、精神的コンディションの悪化により、入院治療が必要になりました。

●OSEN 2015.03.04午後3:22
[公式謝罪] イ・テイム側「精神的苦痛、入院治療を受けた。反省している」
http://entertain.naver.com/ranking/read?oid=109&aid=0003009148

身体の特定部位というのは、胸、豊胸手術疑惑である。

イ・テイムは、クララと同じ美容整形外科のモデルだった。

●日刊スポーツ 2015-03-05 11:00
イ・テイム、クララと同じ美容整形外科のモデルとして活動
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=106&oid=241&aid=0002348096
↑ ここを開くと、イ・テイムとクララの姿が見られます。上の赤い服がイ・テイム、下の黄色い服がクララ。この写真からすると、ポイントはやはり「特定部位」だね。

ちなみに韓国では、イ・チェヨン、クララ、イ・テイムの3人が「1986年生まれの3大セクシー女優」と言われている。
●イ・チェヨン、イ・テイム、クララ 86年生まれの3大セクシー女
http://blog.naver.com/khh1042/220179979900

イ・テイムを苦しめた要因の2つ目は、やはり低視聴率。

所属事務所によると、特に昨年(2014年)のドラマの視聴率が振るわず、早期終了してしまったことが心の傷となったという。(このドラマはJTBCで放送された「12年ぶりの再会」。50話の予定だったが26話で終了)

そして、今、SBS「私の心、キラキラ」も、やっぱりダメ、という状態。このストレスも大変なものだと思う。

そして3つ目の要因。それは、やはり過酷な撮影現場だ。

この点については、現地の記事から引用してみよう。

●エンターメディア 2015-03-05 10:08
イ・テイムは、これまで何を「我慢してきた」のだろうか
http://www.entermedia.co.kr/news/news_view.html?idx=4257

――引用始まり

イ・テイムは暴言を吐いた。彼女の前には、たまたまイェウォンがいた。イ・テイムの暴言の波紋は、いま現在、この点にのみ焦点が当てられている。暴言を吐いたイ・テイムへの非難と、イェウォンにも何か過ちがあったのでは、という推測だけが飛び交っている。しかし、はたしてそれだけだろうか。

沈黙していたイ・テイムが行ったメディアとのインタビューの内容には、イ・テイムの所属事務所が公式に配布した報道資料の内容とはまったく異なる面がある。

イ・テイムはインタビューで「当時、収録現場の様々な状況により、とても気分が悪かった。一切、話し合うこともなく、撮影が進められた。暴言を吐いたことは、本当に過ちだと思うが、我慢してきたものが爆発したのだ」と話していた。

インタビューでは「暴言を吐くきっかけになったのは、イェウォンのぞんざいな口のきき方だった。彼女のため口にすごく頭に来て、自分でも気づかないうちに暴言を吐いていた」と言っていた。この発言で注目すべきはイェウォンの口のきき方や本人の暴言そのものより「我慢してきた」のほうだ。

彼女はいったい何を「我慢してきた」のだろうか。

彼女はまたドラマ撮影での(スタッフとの)不和説についても現場の厳しさを吐露した。 「ドラマの撮影場でもつらいことが多い。我慢を重ねていた」と。ところが、このような現場に関する話は、今回の波紋の焦点から外されている。メディアの関心はイ・テイムの暴言と、イェウォンにも暴言を生む要素はなかったかということだけに集中している。

イ・テイムの所属事務所の報道資料でも、現場の話はすっかり取り除かれている。その代わりにイ・テイムが、これまで作品に出演する度に作品と無関係な「体の特定部位」が問題になり、悪質な書き込みが絶えず、甚だしくは家族に対する悪質な書き込みまで続き、肉体的精神的苦痛がひどく、入院治療を受けることになったという話になっている。所属事務所は逆に「一回り年下の家庭教師」とドラマ「私の心、キラキラ」の制作スタッフや出演者たちに謝罪した。(抗議もできず、立場上、つらいところだ)

なぜ、イ・テイムは「暴言を吐いてしまった撮影現場(の過酷さ)」について話しているのに、彼女をかばわなければならない所属事務所は、制作スタッフらに謝罪したのだろうか。

さまざまな点でイ・テイムの立場と所属事務所の立場が異なるからだろう。所属事務所は、ともかくテレビ局の制作スタッフとの円満な関係を望んでいる。しかし、イ・テイムは違う。この騒動が起きた後、所属事務所が無言でいたとき、イ・テイムに向けられた非難を思い起こしてみよう。所属事務所が公式報道資料を出す前、イ・テイムがメディアのインタビューを自ら望んだのには、そのような状態に対する居ても立ってもいられない思いや悔しさがあった。(今はもう本人も平謝りに徹している)

イ・テイムはSBS「ジャングルの法則」の撮影後、「水に入るのが専門の芸能人」のようになってしまった。あの大変なジャングルに入っても、イ・テイムへの関心は、彼女の身体にほぼ集中していた。そんな彼女は、MBC「一回り年下の家庭教師」でも水に入った。KBS「1泊2日」が図らずも見せたように(男性タレントが罰ゲームで水に入り、そのつらさをアピールして視聴者の笑いを誘った)、真冬に海水の中に飛び込むのは決して容易なことではない。

ドラマの現場がつらく劣悪なのは、すでに何度も報道されている。特に韓国のように「ページ台本」(紙一枚の断片的な台本)が一般的な制作慣行のようになっている状況で、出演者たちは数日間ほとんど眠れない中、超人的な力を発揮することもある。

最近はバラエティの制作現場も似たような状況になっている。スタジオでトークだけの番組ではなく、身体でぶつからなければならない。野外観察カメラがトレンドになったためだ。さらには「ジャングルの法則」のようにバラエティは奥地(実際のジャングル イ・テイムはコスタリカに行った)にまで行って撮影する段階に達した。

これらはすべて、芸能人ゆえに、ある程度は甘受しなければならない。そんな血のにじむような努力のためにそれだけの報酬があるのではないか。しかし、そうだとしてもこのような制作現場の問題を、すべて出演者に負わせて終わりというのでは、どうもすっきりしない部分が残る。

今回の騒動は、イ・テイムの個人的なメンタル問題かも知れないが、それでも現場で、我慢を重ねて、ついに爆発したという、その理由が何なのか、ということは明らかにされなければならない。今回の暴言の原因を当事者の問題だけにするのは、芸能人だけが犠牲を強いられる、トカゲのしっぽ切りのような印象を与える。

――引用終わり

今回の問題の本質を、きちっと捉えた良い記事だ。

今回、暴言騒動を起こした撮影は、イ・テイムが実際に済州島に行って、身体に密着した潜水服姿で真冬の海に入り、海女の仕事を体験する、というものだった。

かなりつらい撮影だったはずだが、撮影は例によって韓国的に、強引に行われたようだ。

おそらく「収録現場の様々な状況により、とても気分が悪かった。一切、話し合うこともなく、撮影が進められた」という言葉の通りに。

これに、イ・テイムは「我慢に我慢を重ねていた」。制作スタッフにとって、こういうイ・テイムは、いわゆる「腫れもの」だったのではないか…。

一方、イェウォンのほうは、そういう感じではなく、一説では、スタッフ受けもよく、みんなにかわいがられていたという。

イ・テイムは「水に入るのが専門の芸能人」みたいになってきた。体当たりの過酷な現場が続く。しかし、水に入ったら入ったで、大衆は「身体の特定部位」に注目し、心ない言葉をぶつけてくる。本当は、ドラマで勝負したいが視聴率が…。イ・チェヨンは「セクシー女優の賞味期限は3年」などと自嘲的な発言をしていた。自分も、どこまで持つやら…。そんな忸怩たる思いで、心身の不調にも耐えつつ、がんばっているのに、目の前で、後輩のイェウォンがちゃらついている。目障りなやつだ…。

うっぷんを晴らしたいが、制作スタッフや局の関係者には当たりにくい。

となると、おのずと的は決まってくる。

そうして選ばれたのが、イェウォンだった。

だいたい、こういうことだったんじゃないかと思う。

イ・テイムが謝罪し、2人はもう仲直りしたという。
イェウォンは、イ・テイムの謝罪を受けて、こうコメントした。

「大変な時にある先輩が勇気を出して先に謝罪をしてくださり感謝しております。イ・テイム先輩の未来を心から応援し、私も今回のことを、さらに成熟できるきっかけとしたいと思います」

●マネートゥデー 2015-03-06 08:36
イェウォン「イ・テイムの勇気に感謝…成熟するきっかけにしたい」
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=106&oid=008&aid=0003431079

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