11月30日、韓国で、今年も韓国映画の観客動員数が1億人を超えたことが明らかになった。4年連続の快挙で、これは今の韓国が映画大国であることをよく示している。
●京郷新聞 2015.11.30 午後 2:53
人口は5000万なのに、今年、韓国映画の観客動員数はすでに1億人
http://entertain.naver.com/movie/topic/read?oid=032&aid=0002655196
ーー引用始まり
韓国映画が4年連続観客1億人を突破したと、聯合ニュースが報道した。
30日、映画振興委員会映画館入場券統合電算網によると、今年の韓国映画の累積観客数は同日午前0時に1億62万8268人を記録した。
2012年に初めて「1億観客時代」に入った韓国映画は4年連続で1億人突破となった。人口5000万人の韓国で、一人当たり平均2本ずつ韓国映画を見たことになる。
今年上半期は韓国映画の興行不振が続き、1億人突破は難しい見通しだった。
しかし、夏に「暗殺」と「ベテラン」が観客動員1000万人を達成し、「思悼」「黒い司祭たち」「内部者たち」が興行成功を収め、4年連続で1億人突破となったと分析される。
来月(12月)「ヒマラヤ」「大虎」という大作韓国映画が公開される予定で、韓国映画の好調な興行は、来年初めまで続くとみられる。
現在までの韓国映画の売上高は約7845億ウォン(シェア50.8%)であり、公開作品は昨年(217本)より多く229本。
外国映画を含めた映画館全体の観客数は現在までに1億9811万6819人で、2013年(2億1334万6935人)と2014年(2億1506万7760人)に続き、3年連続の2億人突破を目前にしている。
ーー引用終わり
日本の映画関係者からすると、本当に、うらやましい数字ではないかと思う。
韓国の人口を5000万人、日本の人口を1億2500万人とすると、韓国は日本の40%の規模だ。ということは、日本と韓国を同じ人口に換算して比べるならば、韓国の数字を2.5倍すれば良い。
たとえば、韓国で1億人が韓国映画を見たとすると、これを2.5倍して、2億5000万人が日本で日本映画を見たなら、それぞれの国の国民が自国の映画を同じくらい見た、ということになる。
昨年(2014年)のデータで比べてみよう。
昨年、日本の映画館の全入場者数は1億6111万6000人。
●日本映画産業統計(一般社団法人日本映画製作者連盟)
http://www.eiren.org/toukei/index.html
一方、韓国は記事によると、2億1506万7760人。
ということは、この数字だけでも韓国が5000万以上、上回っているが、同じ人口に換算して比べると、韓国は日本の3.3倍以上になる。
日本側の数字の根拠とした「日本映画産業統計」には、邦画に限った入場数は出ていない。が、興行収入の邦画と洋画の比率は出ていて、邦画が58.3%となっている。邦画と洋画で料金の差はほとんどないので、この58.3%を邦画の割合として全入場者数の1億6111万6000人にかけてみると、9392万7130人となる。
つまり、昨年、日本で映画館で邦画が動員した観客数は、1億に少し足りないレベルだったことになる。
一方、韓国では、映画館で韓国映画が動員した観客数は1億を超えた。ということは、日本の人口ならば、2億5000万以上、だから、約3倍、韓国人は、日本人より自国映画を見ていることになる。
昨年、韓国で興行成績1位だった「鳴梁」は、配給収入が1357億4839万8910ウォン、円にすると約136億円。
昨年、日本で興行成績1位(邦画で)だった「永遠の0」の配給収入は87億6000万円。
「鳴梁」の累計観客数は1761万3682人、「永遠の0」は約700万人とされるので、観客数で比べると、その差はさらに大きい。これは映画館のチケットの値段が、日本は平均1285円であるのに対し、韓国は6000ウォンから8000ウォンほどと、日本より安価なため。
「鳴梁」の累計観客数の1760万は、韓国では歴代最高。
日本では2001年に「千と千尋の神隠し」の2350万人(配給収入は304億円)が最高。
●日本国内歴代総合興行収入ランキング(映画ランキングドットコム)
http://www.eiga-ranking.com/boxoffice/japan/alltime/total/
「鳴梁」の累計観客数の1760万人は、同じ人口に換算すると、日本でなら、じつに4400万人になる。
ちなみに「鳴梁」は、1597年、豊臣秀吉の慶長の役で、日本水軍と朝鮮水軍との間で起きた海戦のひとつ。韓国史の英雄、李舜臣の活躍を描いている。
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