イ・ジヨンとダヒの控訴審 前最高裁判事が代表を務める法律事務所の弁護士が選任される

これから始まるイ・ジヨンとダヒの控訴審 には、一審のときの弁護士とは別に、かなり力のある法律事務所の弁護士が付いたらしい。

●韓国経済TV 2015-01-27 00:08
イ・ジヨンらの控訴審の弁護をする法律事務所「平安」とは?
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=106&oid=215&aid=0000254937

 

 

ーー引用始まり

俳優のイ・ビョンホンを脅迫した容疑で懲役刑を宣告されたモデルのイ・ジヨンと元ガールズグループGLAMのダヒが同じ弁護人を選任し、控訴審に入る。

26日、法曹界によると、2人はそれぞれ従来の弁護人とは別に、先月23日、法律事務所平安を担当弁護人として選任した。

平安は、アン・デヒ前最高裁判事が昨年(2014年)11月3日に設立した法律事務所。 アン前最高裁判事が代表弁護士を務め、部長判事(裁判長)出身の弁護士など、多数の弁護士が在職している。

イ・ジヨンとダヒは、平安のキム・ソルイン、キム・チョル弁護士を同時に選任した。 このうち、キム・チョル弁護士は昨年、不動産投資の名目で巨額を得た容疑で懲役刑を宣告された歌手、ソン・デグァン夫婦の控訴審を担当したことがある。

イ・ジヨンとダヒは今月15日、ソウル中央地方裁判所で開かれた1審判決で、容疑はすべて認められるが、まだ若く、初犯であること、経済的困難があった事実などが考慮され、ソウル中央地方裁判所により、それぞれ1年2カ月と1年の刑を宣告された。

これはイ・ジヨンとダヒが、金銭的利益を目的にイ・ビョンホンに計画的に接近したことを認めた結果だった。 ただし、裁判所は「有名人であり、既婚者であることにもかかわらず、若い女性と交わり、私的に会って、キスなど身体的接触を行い、イ・ビョンホンはイ・ジヨンに異性としての関心を示し続けるなど、脅迫事件のきっかけを提供した部分がある」ということも明確に指摘した。

公判を終え、裁判所は「判決に不服な場合、7日以内に裁判所に控訴状を提出することができる」と付け加えた。

先に控訴の意思を明らかにしたのは事件の担当検事だった。 担当検事は今月20日に控訴状を提出した。 裁判所が下した刑量が少ないと判断したからというのが法曹界の大方の見方だ。 検事は、昨年12月16日に開かれた結審公判で2人に懲役3年を求刑していた。

イ・ジヨンの母は、イ・ジヨンとダヒの過ちについて謝罪しながらも、「犯行が、始めから計画的だったという部分は納得できない。先に接近してきたのは相手方(イ・ビョンホン)だった。始めから計画的だったのであれば子供たちのほうから接近したはず」と話した。ダヒの前所属事務所の関係者も「イ・ジヨンと同じ線上に置かれて判決が下されたようだ」としていた。

2人の控訴について、MBC「セクションTV」のインタビューに応じたソン・スホ弁護士は「実刑は重い、執行猶予にしてほしいということで控訴することはできる。しかし、執行猶予されるには、真剣に反省している証拠や、イ・ビョンホンとの合意書やイ・ビョンホンによる嘆願書を、裁判所に提出するなどしなければならない。控訴審で、果たしてそのようなことができるかどうか、やや疑問だ」と説明した。

これと関連し、イ・ビョンホンの所属事務所の関係者は「イ・ビョンホンの個人的な問題」とし、「現在、本人はアメリカでスケジュールをこなしている。継続して、状況を見守っていく」と慎重な立場を示した。

ーー引用終わり

この控訴審は、じつはイ・ビョンホンにとって、非常に頭の痛い問題になる。

被害者のイ・ビョンホンは罪に問われているわけではないので、何回裁判をしても同じことで、メリットはまったくない。イ・ジヨンらの刑期が少々長くなろうが短くなろうが、イ・ビョンホン本人には関係ない。

しかし、裁判の外側で受けるデメリットはかなり大きくなる見通しだ。

まず第一に、これから公開される予定の3本の出演映画への影響がある。一説によると、公開時期は5~6月に「内部者」、7月に「ターミネーター」、そして8月以降に「侠女」となる可能性が高いという。

■イ・ビョンホン主演「内部者たち」 スチール写真を公開
http://seouljinseigekijo.com/?p=1352

この裁判は複雑なものではないし、証拠はもう、ほぼ出揃っているとみられるので、控訴審では、そんなに何度も公判を開くことはなく、早く結審するとみられる。

判決が出るのは、4月か、5月くらいか…。

正確な時期は分からないが、「内部者たち」の公開に重なってくる可能性がある。「内部者たち」は、この騒動を引きずったまま、厳しい世論を背にしながら、公開を迎えなければならなくなる。

イ・ビョンホンの立場では、とにかく一刻も早く、裁判を終わらせ、この事件の騒動から脱しなければならないのだ。 そして、世論が沈静化するのを待たなければならない。

しかし、控訴審に、がちっと足首をつかまれてしまったかっこうだ。これが映画の興行成績に与える影響が非常に懸念される。

第二に、妻のイ・ミンジョンの出産がある。これも時期的に近い。4月中か…、初産は遅れることがよくあるので5月か…。第一子の誕生をこの裁判の騒動の中で迎えなければならなくなってしまう。イ・ミンジョンの心理に与える影響も心配だ。

まったく…、この控訴審は、イ・ビョンホンにとっては公私にわたってマイナスにしかならないのである。

一方、イ・ジヨンとダヒにとっては控訴審はやってみるだけの価値はある。執行猶予となって、判決と同時に釈放される可能性がある。また、2人が拘束されたのは昨年(2014年)9月3日なので、5月とすると、もう9か月ほど拘留されたことになる。仮釈放の基準は刑期の3分の2だから、1年のダヒの場合は基準を満たし、1年2月のイ・ジヨンでもあとわずかの状態となる。裁判所としては、控訴審判決というきりのいいところで減刑して釈放、ということにする可能性もある。

もちろん検察も控訴しているので、刑が重くなる可能性もなくはない。しかし、重くなったとしても、しょせん3年の求刑なので、せいぜい数カ月だ。

イ・ビョンホンにとって最悪の結果もないとはいえない。
それは、イ・ジヨンとダヒが無罪になることだ。

今回、新たに選任された「前最高裁判事が代表を務める法律事務所の弁護士」は、じつはそれをねらっているのではないかと思う。

ポイントは一審で事実として認められたこの部分だ。
「有名人であり、既婚者であることにもかかわらず、若い女性と交わり、私的に会って、キスなど身体的接触を行い、イ・ビョンホンはイ・ジヨンに異性としての関心を示し続けるなど、脅迫事件のきっかけを提供した」

「前最高裁判事が代表を務める法律事務所の弁護士」は、控訴審で、この部分を重視し、イ・ビョンホンの非を徹底的に強調すると予想される。

もちろん今のイ・ビョンホンに厳しい世論を見据えて、弁護活動をし、水面下でも、イ・ビョンホン陣営を圧迫してくるのではないかと思う。つまり、合意書や嘆願書を出すよう陰に陽に迫るのだ。もうすでにやっているかもしれない。

執行猶予でも勝ち取れれば、この弁護士の評価は高まり、世間の注目度が高い裁判だけに良いPRになる。逆転無罪にでもなれば、大衆は拍手喝采、この弁護士はちょっとした英雄になるだろう。

さすがに無罪ということにはならないと思うが、韓国の裁判だから分からない。「前最高裁判事が代表を務める法律事務所」の威光も侮れない。

イ・ビョンホンは、ますます困難な立場に追い込まれている。

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