2023年10月12日、韓国の人気右派YouTuberのキムヨンホ(47)が亡くなった。
2023釜山国際映画祭(10月4日~13日)閉幕の前日だった。 彼は芸能記者として何度もここを訪れていた。
そんななじみの地に、映画祭の取材ではなく、裁判のために来ていて、投宿していた釜山のホテルで身を投げたのだった。
まったく虚偽の話をして有名芸能人を傷つけたり、芸能人などの弱点を握って強請って金品を奪ったり、強制わいせつや不倫など、たくさんの容疑で捜査され、裁判も進んでいた。
そのへんの事情は、この動画で説明した。
彼には過ちも多かったが、功績もあった。
左派の不正を暴き、文在寅政権側と懸命に戦い、右派(保守)陣営を大いに盛り上げた。
そのへんのことを、はっきり書いた記事がある。
筆者は、カールユンという人だが、どういう立場の人かは不明。
以下、翻訳紹介する。
●ファイナンストゥデイ 2023年10月14日 11:32
カールユン(Carl Yoon)
「故キムヨンホ芸能部長のご冥福をお祈りします」
今朝、彼の死を伝え聞き、とても惨憺たる心になった。
文在寅政権下で憂鬱で惨憺たる時間の中で、キム部長とカセヨンのメンバーが伝えるユーチューブ放送は多くの人々に少なからぬ慰めと楽しさを与えた。415不正選挙(2020年4月15日に行われた総選挙)に対する認識を多くの人々に伝えた彼らの初期の努力もまた、見逃せない功績だ。
特にキム部長は「文化戦争」のイシューを多くの自由右派市民に悟らせ、具体的な情報を示し、ゴミ左派との戦いで必ず必要な、しかし誰もできなかった熾烈で粘り強い根性を発揮し、汚い戦いの悪役となることを厭わなかった。 そのおかげで節操のないゴミ左派たちに無自覚に尽くしていた一部の芸能人たちが、それでも自重する姿を見せてきた。これはひとえに彼の功績だ。 彼らの放送内容は、お年寄りの目には芸能人周辺のことで雑談をしたり、くすくす笑って自分たちだけで騒いでいるように映ったかもしれないが、そうやって若い人たちがこの戦いに関心を持って近づける一助となったとすれば、十分に彼らの役割を果たしたといえる。 キムオジュンのニュース工場が若い人たちに与えてきた害悪の影響力を知っている人なら同意するだろう。
そんな彼らが、いつからか色々な理由で争って離合集散をするのを見ながら、私はとても困惑した。 非難、誹謗の書き込みがSNSで流されると眉をひそめたが、一緒になって同調したり抗議するよりは、そのままじっとしているのが最善だと思った。 それだけこの厳しい戦場で彼ら一人一人は皆、貴重で大切であり、時間が経つにつれて、そのような雑音も鎮まっていくことを願っていた。
そんな中、このような惨憺たる出来事が発生した。
彼の過ちや容疑について私は知りたくもないし、たとえ詳しく知っていたとしても、私は果たして、彼に石を投げることができるほど、私自身は道徳的に何の欠点もなく、私の人格は一つも欠点のない完璧な人なのだろうか? これまで彼を苦しめた人々にも同じように聞きたい。 みんなそうだと答えられるか?
誰かの過ちを問い詰めるわけでもなく、故人を一方的にかばうわけでもない。
ただ、この体制戦争の冷酷な現実を一体この人々はどう受け止めているのか、彼ら(左派)が長い間、力を入れて作ってきたこの傾いた運動場の弊害がどれほど深刻か、複雑かつ細やかに気づかれた彼らの組織がどれほど丈夫で堅固か、少しでも認識しているのか聞きたい。 それを知っているなら、これではいけない。 昨今の司法府がどれほど偏向しており、露骨にゴミ左派権力に尽くす集団かを十分に知るならば、彼(キムヨンホ)を彼ら(左派)の口に放り込むようなことはすべきではなかった。
ヘタレの国会議員や政治家10人、100人分の戦いをした戦士一人を送った(失った)心境は、あまりにも惨憺たるものだ。
無常で、はかない。故人の冥福を祈る。
※( )内、山本
キムヨンホさんには功と罪の両面があり、どちらもかなり激しいものだった。
「罪」の部分がことさら強調され、「功」がほとんど無視されている現地の状況だが、このようにきちんと評価する識者もいる。
長い間、キムヨンホさんの動画を見て、韓国の政治や芸能界の事情を知る手がかりとしてきた者として、この文を、日本語で読めるかたちで残しておきたいと思った。