12月第2日曜日、きのうの韓国のロードショー公開映画の興行成績ベスト10。
▼韓国2015/1213(日)の映画興行成績ベスト10
※(公開日)、当日売上シェア(%)、累計観客数(人)
1位 内部者たち(1119) 38.6% 595万8396人
2位 白鯨との闘い(1203) 15.4% 72万8225人
3位 ポロロ劇場版コンピュータ王国大冒険(1210) 11.0% 16万1893人
4位 黒い司祭たち(1105) 8.0% 539万1358人
5位 リジェンド(1210) 6.1% 14万4028人
6位 劇的な一夜(1203) 3.3% 30万0996人
7位 ボルト -NARUTO THE MOVIE(1210) 2.2% 4万0883人
8位 情熱みたいなこと言ってるね(1125) 2.0% 63万9572人
9位 ハンガーゲーム ザ・ファイナル(1118) 1.8% 10万9090人
10位 パパが遺した物語(1210) 1.5% 4万6792人
「内部者たち」は、ついに「黒い司祭たち」を抜いて600万超えは確実となった。700万に届く可能性も十分ある。
ただ、今週水曜日(16日)、「大虎」「ヒマラヤ」という大作が2本、公開されるので、「内部者たち」の圧倒的な勢いは、それまで。
いよいよ12月、映画街が最大のシーズンを迎える。
今年の冬は、この「大虎」と「ヒマラヤ」に、「スターウォーズ 目を覚ましたフォース」(1217公開)が加わる三つどもえの戦いになるとされる。
「大虎」と「ヒマラヤ」は、今月7日と8日、マスコミ試写会を行った。
試写会後、「大虎」について報じた記事を読んでみよう。
●TVレポート 2015.12.09午前7:00
「大虎」139分間、あふれる悲壮美。CGは力添えだけ(レビュー)
http://entertain.naver.com/movie/topic/read?oid=213&aid=0000815134
ーー引用始まり
139分間、悲壮さに満ちあふれている。心配されたCGは完璧ではないものの、期待以上だ。ドラマは多少、無骨だが、メッセージは重い。映画「大虎」の話だ。
「大虎」の話は単純だ。朝鮮の最後の虎と朝鮮の最後の虎猟師の話。ストーリーは単純だが、そこに込められたテーマは重い。ちょうど食べていける分だけを獲って暮らす猟師、チョン・マンドク(チェ・ミンシク)は、礼儀を守った朝鮮時代を、生態系を乱す日本軍は欲望の時代を、チョン・マンドクの息子ソク(ソン・ユビン)はその間で悩む若い世代を想起させる。
「大虎」の最も大きな期待の要因であり同時に心配の要因でもあった虎は、期待以上により良い出来だ。体重400kg、長さ3m80cmの大虎が持つ重みとスピード感がスクリーンから客席にそのまま伝わってくる。CGの不足部分は音響と撮影が補っている。猛速力で森を横切る虎の疾走や咆哮が耳と胸に容赦なく叩きつける。これだけでも「大虎」は成功の半分は達成したといえる。
残念なのは、ドラマだ。 虎をめぐり、日本と、グギョン(チョン・マンシク)に代表される朝鮮砲手隊、そして銃を撃たないチョン・マンドクの3つの軸の関係が、ぬるく緩い。日本軍は映画が終わる直前まで地図を広げて、大虎の位置を突きとめようとするばかり。チルグとグギョンの葛藤もはっきりしない。観客は、どこに感情移入しなければならないか戸惑うばかりという印象をぬぐいがたい。
139分という長いランニングタイム、背景の90%が智異山であるにもかかわらず、観客を最後まで引っ張って行くのは、虎と、智異山のスケールが与える圧倒感だ。素手で雪山を登っていきならが熱い熱気を吐き出すチェ・ミンシクの重量感あふれる演技も次のシーンを期待させる力になっている。また、チェ・ミンシクとソン・ユビンが繰り広げる父子のやりとりが意外な笑いをもたらす確率がかなり高い。チェ・ミンシクの前でも堂々と自然な演技を披露したソン・ユビンは断然、今年の発見だ。
このように重厚で悲壮な話をシナリオ化し、それをスクリーンに映し出したパク・フンチョン監督とサナイ・ピクチャーズの底力は確かにすばらしい。興行面を計算して考えると、挑戦しづらい素材だったのではないだろうか。果たして「大虎」制作陣の勇気のある挑戦に観客がどういう答えを出すか、注目される。
「血闘」(10)、「新世界(シンセゲ)」(12)のパク・フンチョン監督がメガホンを取った。12月16日公開、12歳以上観覧可、139分。
ーー引用終わり
記者の感想では、スペクタクルとしては面白いが、ドラマとしてはもうひとつ、ということかな?
「最も大きな期待の要因であり同時に心配の要因でもあった虎は、期待以上により良い出来」とのこと。雪山を疾走する大虎を早く自分の目で見てみたいね。
主演のチェ・ミンシクは、言わずと知れた国民俳優(国民的俳優)、今は、この人と、あとソン・ガンホだろうなあ…、国民俳優は。
大杉漣が日本軍高官前園の役で出演。彼が出演を決めた理由は…、
大杉漣は「『大虎』のシナリオから深みが感じられ、チェ・ミンシクさんと共演できると聞いて、すぐに出演を決めた」とし、韓国映画の初出演作として「大虎」を選んだ理由を伝えた。
●Kstyle 2015年11月28日17時53分
大杉漣、初の韓国映画出演を決めた理由を明かす
http://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2033611
(この記事を書いた記者によると)若干、緩いという「残念なドラマ」の部分を、実力のある俳優たちの演技がどのくらいカバーしているか、このへん見物なんだけど、あと、「生態系を乱す欲望の時代」を表す日本軍の悪ぶりがどんな感じで描かれているか、という点にも個人的には興味がある。
「大虎」の損益分岐点は観客動員550万人(制作費170億ウォン(17億円) )、「ヒマラヤ」は420万人(制作費100億ウォン)とされる。
「内部者たち」も含め、次回、どんな興行結果をレポートすることになるのか、ポルソプト(今からもう)、けっこうわくわくしております。
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