挺対協が毎週、日本大使館前で行っている水曜集会(慰安婦問題を解決するための定期集会)。
今月6日の水曜日にも行われたのだが、この日は日本大使館前に、保守系の父母連合が登場、慰安婦問題での日韓交渉の妥結を歓迎する声を上げ、慰安婦像に近づいていったのだが、大韓民国孝女連合(「孝女」とは「親孝行娘」のこと、以下「孝女連合」)なる女性集団に行く手を阻まれたという。
●ヘラルド経済 2016-01-07 11:28
大韓民国孝女連合、父母連合と衝突…「挺対協」が韓日合意を糾弾
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=102&oid=016&aid=0000962478
ーー引用始まり
水曜集会24周年を迎えた今月6日、代表的な保守団体である父母連合の会員らが、ソウル鍾路区の日本大使館前で、日本軍慰安婦問題での日韓交渉の妥結を歓迎する集会を行うため、少女像のほうに移動した。その際、進歩団体の孝女連合の会員たちと衝突した。
「孝女連合」のメンバーたちは、罵倒する父母連合の前に立ち、笑顔で応じて注目を集めた。水曜芸術行動青年芸術家ネットワークの会員として活動しているホン・スンヒさんは、「愛国というのは太極旗(国旗)に対して忠誠であることではなく、水に溺れる子どもたちを救うこと」と書かれたプラカードを掲げて少女像に向かう父母連合の会員たちを食い止めた。
ホンさんは、国定教科書反対デモにも積極的に参加するなど、社会問題に声を上げ続けている。
これに先立ち、日本大使館前で開かれた挺対協の水曜集会の現場には「安倍晋三の責任認定、謝罪を積極的に歓迎」「慰安婦少女像を悪用する扇動勢力、団体は目を覚ませ」などと書かれたプラカードを持って保守団体の会員たちが集まり、混乱を引き起こしていた。
保守団体は「日本政府の慰安婦謝罪を歓迎する」という内容の声明を発表し、戦犯旗(旭日旗、もちろん「戦犯旗」などではない、というかそんなものはないのだが、韓国ではこう言われている)を破って安倍首相と彼の祖父、岸信介をムチ打つパフォーマンスもした。
6日の挺対協の水曜集会は1212回目、1992年1月8日に始まった水曜集会はこの日で24周年を迎えた世界最長の集会。この日は12・28韓日外相会談の合意が糾弾された。
ユン・ミヒャン挺対協代表は「これまで水曜集会は、すべての戦争と女性への暴力に反対する世界の人々の連帯の場になってきた」とし、「憲法裁判所が(韓国政府が)慰安婦問題の解決に乗り出さないのは被害者の基本権を侵害しているという決定を下すまで問題解決に向けて努力してきたのは、市民や被害者、女性、そして私たちだった」と話した。
ユン代表は12.28韓日慰安婦合意に対し、「加害者は当然、犯罪事実を認めて謝罪しなければならない。被害者たちに謝罪し賠償せよ」と日本政府に要求した。そして、「韓国政府は屈辱的交渉をすべて白紙化、撤回し、被害者たちの要求を実現させよ」と主張した。
この日の水曜集会にはキム・ヨンジョン/ソウル鍾路区庁長、パク・ウソプ仁川南区庁長、イ・ジェミョン京畿道城南市長など、首都圏の32の地方自治団体長らも出席し、慰安婦の交渉妥結に反対する共同宣言を出した。共に民主党のチュ・ミエ議員、正義党のシム・サンジョン代表など、野党政治家も参加して政府を糾弾した。
彼らは「韓日交渉案は被害当事者である慰安婦のおばあさんたちを排除している」とし、「今回の合意には手続き面での正当性と、日本政府の公式謝罪、法的賠償が欠如している。国会の同意のない韓日慰安婦交渉は無効」と主張した。
全国27の地域に平和の少女像碑(慰安婦像)を建設した平和碑全国連帯も、この日、宣言文を通じて、少女銅像移転の撤回を主張した。
彼らは「平和碑は、戦争犯罪が起こらないことを望む市民たちの意志が込められた公共の財産であり、国際社会が共有している平和運動のシンボル」とし、「平和碑がなくなったとしても、日本の犯罪がなくなるわけではない」と明らかにした。
そして、「日本政府がアジアの女性を強制的に連行して性奴隷にした犯罪について真に謝罪する日まで、平和碑の建立は広がり続け、別の場所に移されることもない」と強調した。
この日の水曜集会はソウルだけでなく、全国各地で同時に行われた。
一方、この日、保守団体の父母連合は、近隣(ソウルの日本大使館の近く)で「政府による韓日交渉案の妥結を受け入れるべきだ」として集会を開いた。父母連合は「日本政府の慰安婦謝罪を積極的に歓迎する」「しかし、金によって慰安婦問題を解決することはあってはならない」と主張した。
そして「今回の合意は外交的な成果であり、パク・クネ大統領の勇断のおかげ」とし、挺対協に対して「もうこれ以上、国を揺さぶるな」と求めた。
ーー引用終わり
元記事に付された左下の写真を見るに、確かに孝女連合の若い女性が、「愛国というのは太極旗(国旗)に対して忠誠であることではなく、水に溺れる子どもたちを救うこと」と書かれたプラカードを掲げて、黒い帽子をかぶったおじさんたちの前で、ほほえんでいる。
ぱっと見た感じ、若くてきれいな人(きっと心もきれいなのだろう)のようだが…、う~む、何と言っていいやら。「あのぅ、できれば、行動する前に、慰安婦についての事実を少し学んでほしいんですけど…」と、ぼくとしては小さくつぶやくのみ。
だが、ネチズンは味方につけたようだ。
父母連合にお母さん部隊? まったく糞と味噌の区別のできない人たち…….「許す」というのは被害者がすることであり、誰かの強制によってなされるべきことではない。孝女連合、ファイト!!!!!!!
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(孝女連合は)すばらしいです。応援します。それでも、こういう方々がいるから、韓国の未来にはまだ希望が見えます。
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孝女連合が伝えたかったメッセージは「国旗を否定することではなく、忠誠するふりして政権の手先になってしまった父母連合に対して、国旗を掲げる忠誠ではなく、国旗の下にいる少数の弱者たちに目を向けよ、ということではないでしょうか。
共感5 非共感0
糞と味噌の区別のできない父母連合は、すぐに解散しろー
共感10 非共感2
反響の数が少ないので、ちょっとあれだが、この下のコメントもざっと見たところ、やはり父母連合はほとんど支持されていない。
思うに、父母連合の場合、立ち位置が見えにくいというか、矛盾しているというか…、「いったい、あなたたちは『反日』なのですか、『親日』なのですか」と疑問の目を向けられてもいる。
この翌日の7日、挺対協は、国連のパン・ギムン事務総長に対して、日韓合意の撤回に協力を求める書簡を送った。パン事務総長は合意を歓迎し、パク・クネ大統領の決断を高く評価した。
有力な次期大統領候補でもあるパン・ギムンさん、どうするんだろう…。
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