チャン・グンソク①「最高の成功は2011年の東京ドーム公演だった。どん底は…」

日刊スポーツが、チャン・グンソクのロングインタビューを3つに分けてアップした。

それぞれのタイトルは、
(1)「プロデュース101」は出来レース?
(2)人生の成功と失敗をすでに経験
(3)ユ・アインとハードな作品で共演してみたい

読んでみたところ、どれも、なかなかおもしろく、興味深い内容なのだが、「プロデュース101」について語った(1)は、この番組自体の説明と物議をかもしている点について説明したうえで、グンソクの発言を読んでいただくようにしないと、一般の日本の方にはわかりづらいので、後回しにして、(2)から紹介したい。(「酔中トーク」なるインタビューはお酒を飲みながら、リラックスした雰囲気で行われた)

●日刊スポーツ 2016.02.08午後1:01
〔酔中トーク②〕チャン・グンソク「人生の成功と失敗をすでに経験」
http://entertain.naver.com/read?oid=241&aid=0002528695&gid=999339&cid=1012807

 

 

昨年(2015年)は、チャン・グンソクにとっては試練の年だった。

1月に、彼は、所属事務所が100億ウォン(10億円)もの巨額脱税の容疑でソウル地方国税庁に摘発されたことから、自粛を余儀なくされた。「会計上のミスであり、追徴課税も済ませている」と釈明したが、世論は収まらなかった。

tvN「三食ごはん」は降板が決まり、撮影を終えていた部分ではモザイク処理をされる恥辱を味わった。

韓国では「9の年」という厄年に近い習わしがある。9歳、19歳、29歳…、男性は数えで「9」のつく年は縁起が悪いとして、結婚や引っ越しなどを避けるようにするという。1987年8月生まれのチャン・グンソクは、昨年、数えで29歳だった。

年が明け、30歳になったチャン・グンソクは、新たなスタートラインに立った。Mnet「プロデュース101」で10年ぶりに単独でバラエティ番組のMCを務めることになった。101人の女性研修生たちを管理する総責任者だ。

3年ぶりに俳優としても復帰する。3月から放送されるSBSドラマ「テバク」。「テバク」とは「大当たり」の意味。すべてを失ってイカサマ師となった主人公(グンソク)が、命をかけて朝鮮第21代王、英祖と勝負を繰り広げる、という時代劇だ。「黄真伊」(06)「快刀ホン・ギルドン」(08)以来、3度目の時代劇となる。

「ラブレイン」(12)「美男ですね」(14)と、前作の成績があまりよくなかったために、今回の作品には並々ならぬ覚悟で臨んでいるという。

では、インタビューを読んでみよう。

Q:「テバク」に出演しますね。
私の俳優人生をかけた作品です。30になって、最初の挑戦ですから。自分は俳優なのかエンターテイナーなのかを明らかにする初めての審判です。

Q:並々ならぬ覚悟ですね。
人々はチャン・グンソクに対し、幸か不幸か分かりませんが、「演技は上手だけど、『これがチャン・グンソクだ」という作品がない」と考えています。エンターテイナーらしい仕事はたくさんしてきたのですが、今回こそ、私の真価をお見せする機会だと思っています。

Q:「テバク」のどのような点が魅力ですか?
これまで演じてきたロマンチック・コメディーはあまり良い成績を出せませんでした。「テバク」はシナリオを何度、読んでも読み足りない。まだ気になっていることや、知りたいことが多いのです。すごく興味深いのです。俳優としては簡単な作品ではありません。たやすくこなせるキャラクターでなはいのです。でも、難しいけど、それだけ価値があります。

Q:朝鮮版「オールイン」とのことですが。
闘銭(朝鮮の昔のカードゲーム)など、当時、行われていた賭博をします。賭けの場で繰り広げられる人生の話です。

Q:30歳になったことで圧迫感はありますか?
みんな30歳になっても特に変わらないと言っていますが、私の場合はそうではなく、特別です。それに、小さいことから仕事をしてきたので、自分なりに考えていた30歳の生活というのがあったのです。

Q:その30歳の生活というのは?
やり遂げたいこと、やりたいことがたくさんある年齢だと思っていたのですが、それは、もう過ぎました。むしろ、新たなスタートを切るための区切りとして、わくわくしています。

Q:「9の年」がありましたか?
「9の年」…、昨年、(29歳だった)私がどのように過ごしたか、ご存知じゃないですか…。「9の年」を離れて、うれしいです。でも、いつも時間に追われるように過ごしてきて、昨年は自分で望んだことではないにしても、そういう切迫感はありませんでした。20代(の最後)の時に自分のことを振り返りました。

Q:どうやって乗り越えましたか?
俳優という立場を離れ、ただ学校(漢陽大学演劇映画科)にいました。同期と一緒に映画を撮り、後輩たちともたくさん作業をしました。

Q:学校への愛着が大きいようですね。
最も良い脱出口(厳しい現実からの逃げ場)です。友達や後輩たち、恩師の先生がいらっしゃる所じゃないですか。マネージャーなしに私一人で過ごせる所でもあります。友達も私のことを負担に感じず、分からないことがあれば教えてくれました。先生たちも、厳しい批判をしてくださり、それがまた、ありがたく感じました。

Q:寄付もたくさんしましたよね。
それもすべて学校への愛からです。私は寄付は見える形でしなければならないと思っています。普通の人は何も言わずにこっそり寄付するでしょうけど。なぜかというと、支援する時にはそのことを明確にして、そして、その後は身を退くのです。また、必ずしもお金だけで寄付しなくてもいいと思うんです。そういう考え方は変わらなければなりません。

Q:大学では演出もしたそうですが、どうでしたか?
監督たちの心情まで分かるほどは専門的にできませんでした。でも、ひとつ思ったことは、監督の立場からビューファインダーを通して眺める俳優の姿、そこがまさに私の場所だということ。現場に早く復帰したいという思いだけでした。

Q:今年はデビュー25周年ですね。
これまでは休みがありませんでした。仕事がなくて休んだことはありますが、私が休みたいと言って、きちんと休んだことはなかったのです。そういうふうにして休んだのは昨年が初めてでした。30歳になるための準備をずっとしてきたのです。

Q:これまでで得たものと失ったのは?
成功と失敗の両極を味わいました。チャン・グンソクという俳優の評価を下すには短いけれど、私という人間を大衆にどのように認識させたのかという点では答えが出ました。それが25年の成績表です。

Q:最高の成功はいつですか。
2011年の東京ドーム公演です。幼い頃、ニュージーランドに留学して、日本の友達とつきあいながら、日本で人気の高い韓国の芸能人になりたいと思いました。そして「10年以内に東京ドームに立とう」と思っていたのですが、正確に8年かかりました。でも、東京ドーム公演をしたら、その後は下り坂になりました。とても皮肉なものです。

Q:東京ドームのステージに立った時、どう感じましたか?
2時間が夢のように過ぎました。自分が公演をしたのかしなかったのか分からないほど浸りきりました。韓国ではなく日本で、五万の観衆が私一人を見ていて、熱い感情が込み上げました。本当に人生で初めて感じたものでした。

Q:逆に、どん底、最悪だった時はいつですか?
実際のところ、それはとても曖昧ですね。基準がありませんから。人は挫折すると、それを最悪と感じますが、その後、また別の挫折をしたら、その時が最悪になります。 私は最近まで、挫折を繰り返してきました。これから、いつまたひどい状況がやってくるか分からないですから。

(終わり)

そうか…。

2011年の東京ドーム公演を「最高の成功」と感じているのか。日本のファンとしては、なんとなくうれしくなるよね。

「私という人間を大衆にどのように認識させたのかという点では答えが出ました」と言っているんだけど、大衆が彼をどういう人間と認識していると、グンソク本人がどう認識しているのか、この点に興味をくすぐられる。インタビュアーには、もっと突っ込んでほしかったなあ。「25年の成績表」は、どんな点数なのだろう?

グンソクが意外と(?)考え深く、慎重な性格であることは、最後の発言で分かる。脱税騒動から自粛することになった昨年が最悪だった、とは言わないんだな。

「いつまたひどい状況がやってくるか分からない」

まさか、具体的に、そのきっかけとなりそうなものを抱えているからこう言った、というわけではないと思うけど、やはり、スターならではの心に秘めた怖れと慄き(おののき)を感じるね。

韓国で芸能人を続けていく、スターであり続けるには、相当なプレッシャーに耐えなければならない、ということは、いろんな方のスキャンダルを見てきたぼくとしては、我がことではないが骨身にしみて分かっている。

チャン・グンソクは子役時代からすると、もう25年も、韓国の芸能界でがんばってきたんだもんなあ。

三つ子は引退(?)して、よかったんじゃないかと思うよ。

それはそれとして、3月からの「テバク」は楽しみだ。

●チャン・グンソク&ヨ・ジング出演の「テバク」- 2016年おすすめ韓国ドラマ
http://coneru-web.com/korean-drama4/

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