ハン・ヒョジュ叩きを招いたキム一等兵死亡事件を詳しく見てみよう

女優のハン・ヒョジュさんは今、空軍中尉の弟が関与したとされる兵士の自殺事件のせいで、猛烈なバッシングを受けているのだが、では、この事件は、姉のヒョジュさんまでこれほどの非難を浴びるような事件だったのか?

いや、それだけの大きな非が、この女優さんの弟とされる空軍中尉にあるのか、その辺のことを詳しく知りたいと思って調べていたところ、こういう記事を発見した。

●日曜時事 2014.06.09 10:30:12
キム・ジフン一等兵死亡「事件の再構成」’
600万ウォン(約60万円)で理不尽で無念な死を覆った
http://www.ilyosisa.co.kr/news/articleView.html?idxno=64655

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まず、冒頭の亡くなった兵士の大学の先輩の話などは省略して、途中から引用する。

キム一等兵は入隊後、空軍の訓練所を経てソウル空港(京畿道城南所在)にある第15特殊任務飛行団(以下の飛行団)に配属された。飛行団本部団長室副官兵として服務していたキム一等兵は2013年7月1日、6枚のメモを残して生涯を終えた。(このメモには、自分の死後、ハン中尉をきちっと罰してほしという思いからか、自分がいつ何をされたか、克明に記されていた)

キム一等兵は死亡する前日の6月30日午後9時頃から約1時間、完全軍装(20∼30kg)で練兵場を周回する「愛の罰」(一定のルールの下、軍で認められた暴力によらぬ体罰)を受けた。キム一等兵に体罰を与えた幹部は、当時、飛行団所属だったハン中尉と確認された。

ハン中尉はキム一等兵の直属の上官だった。しかし、国防部の内部規定上、ハン中尉は、任意で部下に「愛の罰」を与えることができる決定権者ではなかった。にもかかわらず、ハン中尉はキム一等兵と、彼の先任兵(先輩の兵士)を夜間に集合させ、練兵場を10周、回らせた。表面的な理由は「うそをついたから」だった。では、キム一等兵はどのような嘘をついたというのだろうか。

同日正午ごろから午後3時まで、キム一等兵は部隊に来た自分の親と面会した。当時、面会場にいたキム一等兵は同じ場所にいた先任兵に気づくことができなかった。あいさつもしなかった。ところが、キム一等兵の先任兵は「キム一等兵を見た」と言った。ハン中尉はこれに難癖をつけた。

キム一等兵は「愛の罰」を受けながらも「覚えていない」と言った。隣にいたキム一等兵の先任兵も「親と一緒にいたために、私がいたことに気づかなかったのだろう」と話した。しかし、ハン中尉は「うそをついている」と、キム一等兵を責めた。

キム一等兵は最後まで「うそをついてた」とは言わなかった。そして翌日未明4時、キム一等兵は飛行団内の生活館の階段の片隅で首をつった状態で発見された。キム一等兵死亡事件を調査した憲兵隊は「剖検結果、他殺の痕跡はなく、自殺」と結論を下した。

だが、キム一等兵が命を絶った原因は別にあった。死亡前日に受けた「愛の罰」も「うそをついたこと」ではなく、他の理由からだった。

ハン中尉は「大統領儀典でのミス」の責任を兵士たちに被せたのだった。キム一等兵の遺族は「幹部であるハン中尉がキム一等兵に責任を転嫁した」と主張した。

キム一等兵の亡くなる前の最後の業務は、飛行団の団長であるホ准将が着る制服にボタンをつけることだった。ホ准将が総責任者をしていたソウル空港には時々、大統領専用機が離着陸する。6月30日は、朴槿恵大統領が中国国賓訪問を終えてソウル空港に帰国する日だった。朴大統領は同日午後6時15分にソウル空港に姿を現した。予想より少し早い時刻だった。

問題は、ホ准将が大統領迎接行事に遅刻したことから発生した。

ホ准将の副官だったハン中尉は、制服のボタンを縫いつけていたため、VIP(大統領)の到着予定時間の変更を知らせる携帯電話を受けることができなかった。当然、ホ准将にも大統領の日程変更は報告されなかった。ハン中尉が責任を取らなければならない状況だった。しかし、ハン中尉は「制服の不備から起きたこと」として、キム一等兵を叱責した。すべての責任の矛先をキム一等兵に向けたのだ。

キム一等兵は、本部団長室に派遣される前、補給大隊で指折りの優秀な兵士だった。ホ准将はそういうキム一等兵を自ら直接選抜した。キム一等兵は副官室配属後に行なわれた暗記力テストでも合格点をとったと伝えられている。

しかし、直属上官のハン中尉は、キム一等兵をしつけるために軍隊式の言葉で毎日責め立てた。一日も欠かさず、叱り、「おまえが問題だ」と非難した。数多くの指揮官の階級と姓名を時間も与えず覚えろと言ったりもした。

事故発生8日前には、出勤が遅れたという理由で完全軍装での駆歩(駆け足)をさせた。キム一等兵はハン中尉が自分を招集したことを知らなかったのだが、ハン中尉は執拗に「軍紀」を正そうとした。

キム一等兵が死ぬ5日前、ハン中尉はキム一等兵の健康状態をホ准将に報告した。キム一等兵には「業務中に考えがめぐらず、頭の中が真っ白になる症状がある」として、国軍首都病院に外診を要請した。外診予定日は7月3日だった。しかし、外診当日、キム一等兵はこの世にはいなかった。

――引用終わり

これらの事実からすると、ハン中尉がキム一等兵に、かなりつらく当たっていたことは事実のようだ。

ただ、故人に酷な言い方をすることを許していただければ、キム一等兵にも、つらく当たられるというか、いじめられるというか…、そういう面があったのではないかと思う。

自殺の直前の大きな問題、ホ准将が大統領迎接行事に遅刻した問題の場合、いちがいにハン中尉だけを責めることはできないと思う。

というのは、本来、准将の制服にボタンをつけるのは、副官であるハン中尉の仕事ではなく、副官兵であるキム一等兵の「業務」で、こちら記事で↓ キム一等兵の父親が話しているところによると、

●日曜時事 入力2014/05/26 15:00:23 修正 2014.09.25 10:39:38
朴大統領の儀典行事翌日…息子の無念な死
http://daily.hankooki.com/lpage/society/201405/dh20140526150023137780.htm

「団長の制服のボタンをつけなければならなかったジフンが(ボタンの縫いつけは)不慣れだったので、ハン中尉が代わりに作業していて電話を受けられず、団長が遅刻した」とのこと。

こういう状況はよくイメージできる。だいたいボタンつけなんて手作業は、韓国でも日本でも男子はまずやらない。家庭科で習ったって、その時だけ。ふだんは母親などにやってもらっている。それを、入隊して、急にやれと言われても、なかなかできない。それで、軍隊生活が長く、そういうのにも慣れているハン中尉が代わりにやった(やらないわけにはいかない。副官としての責任があるのだから)のだが、ハン中尉からすると、なんで将校のおれがこんなことを、とおもしろくないわけだ。また、要領のいい、器用なタイプは、このくらいのことは見よう見まねですぐに覚え、軽くこなす。こういうのは使いやすいから上の人間にかわいがられる。

面会場で、先任兵は気づいていたのに、キム一等兵は気づかず、あいさつができなかった、というあたりも、キム一等兵があまり目端がきくタイプではなかったことを示している。事故発生8日前に出勤に遅れたという件も、誰のミスか微妙。

ハン中尉からすると、日常のそういう細々とした部分で、苛立つことが多かったということはあるのではないかと思う。「一日も欠かさず、叱り、『おまえが問題だ』と非難した」というのは、まさにその表れだろう。

結果、キム一等兵は精神的に参ってしまった。この辺にも、もちろんもともと精神疾患があったのではないにせよ、精神的な弱さが見える。図太いタイプは、これくらいでは参らない。

「頭の中が真っ白になる」という現象が起きたのは、やはり、怒られ過ぎて自信を失い、萎縮してしまっていたためだったのだろう。こういうタイプには厳しくするのはまったくの逆効果。

だから遅くとも、キム一等兵が死ぬ5日前、はっきりと異状が見えた時に、ハン中尉がキム一等兵の健康状態をホ准将に報告し、国軍首都病院に外診を要請した時に、ハン中尉はキム一等兵に対する接し方を変えていなければならなかった。

おそらく、そういうことも多少は、あるいは相当に念頭にはあったと思うのだが、運悪く、彼の立場では、大きな不祥事が発生してしまった。

電話をとれなかったのはおれのミスだが、もとはと言えば、
あいつがボタンもろくに付けられなかったからじゃないか!!

という感じで悲劇が起きてしまった。

う~む。難しい。このケースでハン中尉に、どの程度の処罰をすべきなのか…。

殴ったり蹴ったり、性器など敏感部分にいたずらしたり、床に唾吐いて、それをなめさせたり、便器に頭を突っ込ませたり、といったことはしていないし。

空軍検察部が今月10日、ハン中尉がキム一等兵に「肉体的・精神的な苛酷行為を行ったと見る余地は多い」とは認めたが、「これまでの苛酷行為の事例と比較すれば、肉体的な苛酷行為と見ることは難しい」として、起訴猶予処分を下した、というのは遺族からすればきわめて不当だと思うが、客観的に見た場合は、どうだろうか?

まったくおとがめなしというわけにはいかないと思うが。

空軍検察部が「これまでの苛酷行為の事例と比較すれば、肉体的な苛酷行為と見ることは難しい」と判断したレベルだし。(逆に言うと、これまでの苛酷行為の事例がいかにひどいか、とも考えられるが)

遺族の気持ちは、痛いほどわかるんですけど…。

ハン中尉も、相当につらいと思うよ。この人のメンタルも心配です。

これは非常に判断の難しい事件だ。

だが、姉という理由だけで、ハン・ヒョジュさんが、猛烈なバッシングをされるのは、まったくもって不当だと思う。

世論、マスコミはこの件では冷静、中立的なのだが、「ネチズン」という大衆、ネットユーザーたちの勢いが凄い、今、燃え盛っているんですよ。

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