華川女軍自殺事件の裁判で 「心理剖検」が

このブログの一番最初のエントリー記事となった昨年(2013年)10月の華川女軍自殺事件
http://seouljinseigekijo.com/?p=10
この事件の裁判で、興味深い動きがあった。

軍人権センターはきょう(4日)午前、故オ大尉に対する「心理剖検」を行った結果、「オ大尉が自殺した原因は、直属の上司ノ少佐の苛酷行為とセクハラ」だとして、ノ少佐に対する公訴事実に強制わいせつ致傷を追加しなければならないと主張したとのこと。

被害者本人が亡くなってしまっている裁判なので、苛酷行為やセクハラと自殺との因果関係をどうやって、どれだけ立証できるのか、非常に展望として暗かったのだが、被害者側は「心理剖検」というあまり馴染みのない方法で対抗してきた。

長い記事なので、ポイントを抜粋して紹介しよう。

●OhmyNews 2014-11-04 14:16
女性軍人のオ大尉、心理剖検結果、直属上官が死亡原因
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=shm&sid1=100&oid=047&aid=0002072845
↑クリックすると、マイクをもって話しているオ大尉の父親と、写真の一番下、国旗の隣に、ありし日のオ大尉の顔写真が見られます

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ユン一等兵の暴行死事件が結審 主犯に死刑を求刑

ユン一等兵の暴行死事件の裁判が結審した。
軍検察は主犯のイ兵長に死刑、他の3人の兵士に無期懲役を求刑した。

この事件については、私もこの記事でくわしく紹介した。

■軍で続く暴行死
http://seouljinseigekijo.com/?page_id=286

加害兵士たちの最終弁論のもようを聯合ニュースから。

●聯合ニュース 2014-10-24 20:59
ユン一等兵事件の加害兵士たち、法廷で遅すぎる懺悔
http://news.naver.com/main/read.nhn?oid=001&sid1=100&aid=0007207365&mid=shm&mode=LSD&nh=20141024232014

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軍内で、性犯罪の容疑者が性犯罪者を裁く

軍内部では、おぞましい暴力事件が続発し、男女を問わず、たくさんの軍人が犠牲になっている。

この頃は特にエスカレートしており、まるで「無法地帯」ではないかと思われる。

そうなっている背景として、やはり軍の閉鎖的な構造・体質がある。とにかく、上のほうの人間ができるだけ不祥事を表に出したくないことから、ひたすら隠蔽しようとする。そして隠蔽しやすいように人事や制度を運用しているのだ。

この大きな仕組みの中で、軍人個人が告発をしたり、監察部が真実を明らかにしたりするのは容易なことでないと想像される。

そういう軍の悪しき構造・体質がはっきり露呈したケースを紹介しよう。

華川女軍自殺事件で亡くなったオ大尉とはまた別に、2010年に上官からのセクハラを苦に自殺した女軍シム中尉のケースである。

つい先日の記事だ。

●ニュース1 2014-10-10 10:32
女性軍人にセクハラをした将校が裁判長になって性犯罪の判決を下す…
そんなことでいいのか
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=100&oid=421&aid=0001054232

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女性軍人への性犯罪、実刑はわずか5%

史上初、師団長がセクハラで逮捕され、今、韓国では、女軍、すなわち女性軍人への性犯罪に、あらためて国民の関心が向かっている。

しかし、なにしろ、これは被害女性軍人本人が隠したがるという面があるため、実態の把握が難しい。

が、加害者への処分が軽い、または軽すぎる、ということは言えるのだろう。

●ファイナンシャルニュース 2014-10-10 14:04
[2014の国政監査] 女性軍人対象の性犯罪83件、実刑はたった3件
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=102&oid=014&aid=0003263761

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師団長、セクハラで緊急逮捕

陸軍第17師団の師団長がセクハラで逮捕され、わりと大きな話題になっている。

●スポーツ朝鮮 2014-10-11 14:36
17師団長を緊急逮捕、セクハラ(原語は「性醜行」、意味としては「わいせつ」に近い。ここではセクハラとする)を受けた女性軍人に強制キス、抱擁まで…、拘束令状発布
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=102&oid=076&aid=0002603385

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華川女軍自殺事件とは

軍部隊内での上官による苛酷行為、セクハラなどを苦に女性軍人が自殺したケースで、比較的新しく、また大きな関心を集めた事件が、この華川女軍自殺事件。

●ニュース1  2014.03.20 09:24:27
「女性大尉自殺」加害者は執行猶予、軽すぎる処罰に非難
陸軍「厳正な法律的判断、.軍検察「量刑軽い」控訴予定
http://news1.kr/articles/?1594897
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義務警察と義務消防(軍入隊の転換服務)

(1)義務警察が大人気、その理由は?
2014.09.09
徴兵制の韓国で、今、入隊する若者たちに義務警察が大人気だという。

●朝鮮日報
倍率アップ、義務警察試験…殴打がなくなって人気爆発
義務警察創設32年で初めて20対1、史上最高の競争率が続く
http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2014/09/03/2014090300349.html

義務警察というのは、陸・海・空軍、海兵隊といった軍に入隊するのではなく、
転換服務要員として、警察で働く組織のこと。警察業務の補助をする補助警察と、
機動隊業務をする戦闘警察がある。海洋警察や消防にも転換服務要員はある。

志願者が増え続け、今、20倍もの競争率に達しており、大学街では受験のための
勉強会も行われ、志願者には1浪、2浪はざら、9浪などもいるという。
(試験は、毎月実施される)

試験は、筆記、性格検査、身体・体力検査の順で行われる。競争が激しくなった結果、
たとえば体力検査で、立ち幅跳びのカットラインが160センチから180センチに引き上げられたりしているという。

警察は、殴打・苛酷行為が急減したことを義務警察のブームの原因と見ているという。
2011年、江原警察庁所属の戦闘警察6人が脱走し、苛酷行為を通報した事件が
きっかけだった。当時、警察庁は問題を起こした4部隊を解体、治安監(地方警察庁長級)が「絶対に身の安全を守るから、苛酷行為について全部話してほしい」と将兵の相談に直接応じるようにした。

すると、同年1.7対1ほどだった義務警察の競争率が、翌年から急上昇、
昨年は8対1になった。

ソウルでも、義務警察の殴打・虐待行為は、2006年の106件から2010年は81件、
2012年20件と減り続け、昨年は8件、今年は7月現在まで2件にまで減った。

この現象を記事ではこう表現している。
義務警察の競争率は殴打件数と正確に反比例している。

以下、記事を翻訳してみよう。

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軍で続く暴行死

(1)またひとり軍部隊内で暴行死
2014.08.02
今(土曜日の午後9時ごろ)、韓国でアクセス数トップの記事がこれ。
やや長くなるが、全文、引用してみよう。

●聯合ニュース
28師団事件の顛末…昨年末から新兵拷問、暴行
http://news.naver.com/main/ranking/read.nhn?mid=etc&sid1=111&rankingType=popular_day&oid=
001&aid=0007048260&date=20140802&type=1&rankingSeq=1&rankingSectionId=100

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