MCモン 5年ぶりに復帰して、大ヒットなのだが…

MCモン(本名:シン・ドヒョン 1979年 9月 4日生まれ、35歳 「モン」とは漢字語「夢」の韓国式読み)が5年ぶりに発表したニューアルバム「MISS ME OR DISS ME」が、韓国の主要音楽配信チャートですべて1位を記録、まさに総なめの大ヒットとなる中、過去の兵役忌避疑惑をめぐり、韓国の大衆からバッシングを受け、大きな騒動となっている。

 

MCモンは、1998年以来、入営(入隊)を延期し続けてきたが、2007年に歯の機能が基準に満たないという理由で、兵役免除された。1998年の徴兵身体検査では歯に問題はなかった。そのため、兵役免除を受けるために健康な歯を抜いたのではないか、という疑惑が持ち上がり、2010年に故意の抜歯による兵役逃れの容疑と偽計公務執行妨害の容疑で起訴された。

裁判所は、故意兵役逃れの容疑に対しては、「歯痛を訴え、歯医者の勧告を受けて抜いたもので、兵役免除のために故意に抜歯したとは認めがたい」とし、無罪を宣告した。だが、入営通知書を受け取った後、国家公務員試験の受験など虚偽の理由で入隊を延期していた罪(偽計公務執行妨害)は有罪とした。

MCモンは、最高裁まで争い、懲役6ヵ月、執行猶予1年、社会奉仕120時間の判決が確定した。

まぁ、確かに、「故意の兵役逃れ」という印象は濃厚だが、最高裁で無罪が確定し、それが2012年の5月で、今が2014年11月、ということは、そこからさらに2年半経過しているわけだから、「もう終わったこと」としてもいいのではないかと、私などは思わないでもないのだが、韓国の大衆は、強くこだわっている。

また、MCモンの件がきっかけとなって、他の「物議をかもした芸能人の復帰」にも目が向けられ、ノーカットニュースが、こういう記事を出した。

比較的暖かく受け入れられているケースと、冷たい眼差しで見られるケースがあるようで、その差が興味深い。

●ノーカットニュース 2014.11.06 10:42
物議をかもした芸能人、復帰を迎える大衆の反応に差?
プロポフォール・不法賭博の芸能人は早期に復帰、MCモンは兵役忌避疑惑は相変わらず
http://media.daum.net/entertain/star/newsview?newsid=20141106104202587

――引用始まり

かつて物議をかもした芸能人たちが続々と復帰しているが、迎える大衆たちの彼ら個々への温度差がはっきり表れている。

女優パク・シヨン、イ・スンヨン、タレントのヒョンヨンが総合編成チャンネル(新しく誕生した大手新聞社系のテレビ局)に登場したのを皮切りに、女優ハン・イェスル、歌手MCモン、タレントのブームも復帰した。

大衆は自粛期間とは関係なく、不法行為や疑惑になった芸能人たちに冷たい視線を送っている。パク・シヨン、イ・スンヨン、ヒョンヨン、MCモン、ブームなどがそうだ。

パク・シヨン、イ・スンヨン、ヒョンヨンの3人は昨年、プロポフォールの使用で法廷に立った。パク・シヨン、イ・スンヨンは裁判で執行猶予判決を受け、ヒョンヨンは略式起訴で終わった。ブームも昨年、不法賭博で世間を騒がせた。実刑は免れたが、略式起訴され、罰金刑を受けた。

社会的物議をかもしただけに、長い自粛時間を持つかと思われていた彼らは1年も経たずに復帰を宣言した。性急な復帰は大衆の共感を得られず、かえって反感を強めた。

イ・スンヨンは現在MBNのトークショー「新世界シーズン2」のMCを務めており、パク・シヨンはTV朝鮮のドラマ「最高の結婚」に出演している。ヒョンヨンは彼女たちより一歩早く今年2月、TV朝鮮のトークショーのMCとしてブラウン管に戻った。

しかし、5年間、自粛したにもかかわらず、許されなかった人もいる。歌手のMCモンだ。

MCモンは、2010年に故意の抜歯による兵役逃れの容疑と偽計公務執行妨害の容疑で起訴された。

当時、裁判所は、故意兵役逃れの容疑に対しては無罪を宣告したが、兵務庁の公務執行を妨害した容疑については懲役6月に執行猶予1年の有罪判決を下した。MCモンは、1998年から入営を延期し続けてきたが、その理由の一部が嘘であることが分かったのだ。

無罪判決にもかかわらず、兵役忌避疑惑は消えなかった。きちんとした謝罪を大衆の前でしていないのが禍根となった。

一部の人は、MCモンは兵役逃れの容疑で法廷に立った以上、自ら入隊するべきだったと主張をしている。軍服務をしないままでの復帰では、真の自粛と反省とは認められないというのだ。

そんな世論とは無関係に、今月3日、MCモンが発表した6枚目のアルバム「MISS ME OR DISS ME?」は主要音源チャートで上位を席巻している。しかし、大衆の解けないしこりは彼の永遠の課題として残ることになった。

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彼らに比べると女優ハン・イェスルの復帰は、大きな反発を買っていない。

彼女は2011年、ドラマ「スパイ・ミョンウォル」撮影途中、アメリカに出国して逃避疑惑に包まれた。劣悪な制作環境が、彼女がアメリカに逃げるようにして向かった主な理由だった。

当時、利己的な行動だと非難されたが、一方で、女優も逃げ出すほどの韓国ドラマの制作環境が注目されるきっかけにもなった。

ハン・イェスルは戻ってきて撮影を終え、その後の3年間、自粛した。前述の芸能人と違う点はハン・イェスルは致命的な違法行為を犯した、またはそういうことをしたという疑惑は受けていなかったということだ。

自粛期間も3年だった。芸能界に自粛の概念がなくなっている状況で、ハン・イェスルは短くない時間、すべての放送活動を中断した。おかげでいったん判断を猶予してハン・イェスルの行動を見守ろうとする世論が生まれた。

ハン・イェスルは先月30日、ソウル陽川区木洞SBS社屋で開かれたSBS週末ドラマ「美女の誕生」制作発表会で「(3年は)成熟に要する時間だった。 (当時は)避けられない選択だった。復帰を決めるのも容易ではなかった」と心境を明らかにした。

もちろん、過去の逃避事件が永遠に消えるわけではない。ハン・イェスルが再び無責任な行動を繰り返すのではないかと懸念する人も多い。

――引用終わり

さて、この記事を読んだ私の感想を書きたいのだが、かなり長くなったのと、ちょっと別の用事をしなければならないので、それは次の記事で。


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