今月（6月）3日にソウル中央地裁で行われたキム・ヒョンジュンと元恋人のチェさんの民事訴訟の最初の弁論では、キム・ヒョンジュンの所属事務所キーイーストのヤン代表が証言した後、もうひとり、ヒョンジュン側の証人が出て陳述した。

イさんという一般の女性で、チェさんが妊娠し、ヒョンジュンの暴行を受けて流産したと主張する時期、2014年5月30日と6月2日に飲食店でチェさんを目撃したという。

●eNEWS24 2016.06.05 午前 8:21
「16億損害賠償訴訟」キム・ヒョンジュン vs チェさん　7月8日には両者が対面予定

ーー引用始まり

２人目の証人であるイさんの証言は、キム・ヒョンジュン側の「チェさんの妊娠は嘘」という主張に力を添えた。大学講師で、今は休んでいるというイさんは、イ・ジェマン弁護士にメールで連絡し、証人として出廷した。彼女はチェさんがキム・ヒョンジュンの暴行によって流産したとされる2014年5月30日と6月2日に、チェさんをチキンチプ（フライドチキンの店）と居酒屋で目撃したと話した。

イさんは「2014年5月30日、友人とチキンチプに行き、キム・ヒョンジュンとチェさん、チェさんの友人、男性1人の4人が一緒にお酒飲んでいるのを見た。その時、チェさんが酒を飲んでいるのは見られなかったが、彼らのテーブルにはたくさんの酒瓶があった。その後、近くの居酒屋に行ったのを見た」と話した。

さらに「6月2日に、チェさんとチェさんの友達の２人が居酒屋にいるのを見た。この日は、チェさんがお酒を飲んでいるのを確かに目撃した。その時、チェさんは白い上着にベージュ色のカーディガンを着ていた。やがて、チェさんはトイレに行き、戻ってから、カーディガンを脱いだ。一番記憶に残っているのはきれいな白い肌だった。腕や背中にあざなどはまったく見えなかった」と証言した。

これに対して、チェさん側のソン・ジョンムン弁護士は、6月2日、イさんがチェさんを目撃したという日に、キム・ヒョンジュンとチェさんが一緒に撮った写真を証拠として提出して反論した。ソン弁護士は「この写真は、チェさんがキム・ヒョンジュンにトッポキを作ってあげるため、買い物をしてから彼の家に来た時のもの。だから、居酒屋には行っていない」と主張した。

これに対してイさんは「その日、居酒屋で、私は一緒に行った友達の写真を撮った。その写真には、チェさんと彼女の友達も映っている。その日、居酒屋で決済したカードの使用内訳もある。必要であれば、キム・ヒョンジュンの弁護士を通して証拠として提出する」と応じた。

――引用終わり

チェさん側のソン弁護士は、イさんの5月30日の目撃証言に対しては、「（その日、チェさんは）イさんの証言とは違う色の服を着ていた」とし、チェさんの身体のあざについても「当時、他の人はAさんの腕のあざを見ている」とした。

●スターニュース　2016.06.03 午後 3:56
キム・ヒョンジュン側の証人「Aさん（チェさん）妊娠？　酒を飲んでいるのを目撃」 vs Aさん側「違う色の服を来ていた」

ヒョンジュンによる暴行があったとされるのは2014年5月30日、チェさんが流産したとヒョンジュンに知らせたのは4日後の6月3日…。

この間に、妊娠、暴行、流産があった、とはまったく考えられない、ということを主張するために、ヒョンジュン側はこの「目撃者」に証言させたのだろう。また、イさんもヒョンジュンのために何とか力になりたいと思って出てきたのだろうけど、残念ながら、証言としては、かなり弱いと思う。

妊婦でも少しは酒を飲むこともあるだろうし、チェさんとの距離や店内の明るさによっては、腕のあざなどイさんには見えなくて当然だったかもしれないし、当時、ヒョンジュンによる暴行のことなどまったく知らなかったイさんが、注意深くチェさんの腕を見たとも考えられない。

が、この証言はともかく、この時期に妊娠しており、流産した、ということを、チェさん側が病院の診療記録で証明できないのであれば、チェさんが不利であることは変わらない。

チェさん側は、この時期の妊娠、流産を、どうやって証明するのだろうか？

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