2013年2月18日、ソウル西部警察署は、パク・シフが「意識のない状態で性的暴行を受けた」として芸能人志望生の女性Aさん(当時22)から告訴された、と発表した。
一方、パク・シフはAさんを誣告(ぶこく 虚偽告訴)と恐喝の疑いで告訴。さらにAさんの友達の女性Bさんも名誉毀損で告訴し、前所属事務所のC代表(イヤギ・エンターテインメント 後にディディム531と会社名変更 2015年1月廃業)も誣告と恐喝の疑いで告訴した。
これに対し、C代表は、誣告罪でパク・シフを告訴した。
その後、5月9日にAさんが告訴を取り下げ、これを受けてパク・シフも告訴を取り下げ、パク・シフとAさんの争いは終わった。同時にパク・シフはBさんとC代表に対する告訴も取り下げたが、C代表のパク・シフに対する告訴は取り下げられず、検察の調べが進められた。
そして7月22日、捜査の結果、パク・シフは嫌疑なしとされ、すべて終了した。
Aさんからすると「性的暴行」、パク・シフからすると「合意のうえでの性交渉」は、当時、パク・シフが独立して活動するための事務所兼マネージャーの宿所として借りていたマンションの一室で、2月15日の未明から午前中に、2回、行われた。
この時のもようは、後日、詳述する。
まずは、この事件の初期に沸き起こった「陰謀論」について見てみることから始めたい。
当時、パク・シフは前所属事務所との契約期間(2013年1月末、つまり事件の前月まで、3年間)が終わり、独立して活動を始めた時期で、前事務所から今の個人事務所への移行期に当たる。先日、パク・シフが高裁で敗訴した韓流コンテンツ企業K社とのトラブルは、2012年9月に前事務所が契約した仕事だった。
Aさんの告訴により、事件が大々的に報道されると、まもなく、ネットで前事務所のC代表による陰謀論がささやかれ出した。パク・シフがC代表を告訴し、それを受けてC代表もパク・シフを告訴した背景でもある。
この「陰謀論」を決定づけたのは、TV朝鮮のこの報道だった。
●TV朝鮮 2013.03.07 22:08
パク・シフ事件「陰謀論」の実体が明らかに
http://news.tvchosun.com/site/data/html_dir/2013/03/07/2013030790147.html
[アンカー]
性的暴行の疑いで訴えられた俳優のパク・シフさんの事件をめぐっては、背後にパク・シフさんの前所属事務所代表がいるという陰謀論がしばらくネットを騒がせていました。
パク・シフさんが今月4日、前所属事務所の代表を告訴するに至った事情が明らかになりました。 パク・シフさんを訴えたAさんが親しいお姉さん(実際の姉ではなく、年上の女性の友達)と交わしたカカオトークに「代表と組んで(パク・シフを)懲らしめてやる」ということが記されていたのです。
キム記者の単独報道です。
[レポート]
パク・シフさんが、Aさんとともに前所属事務所の代表を誣告などの疑いで訴えた今月4日。パク・シフさん側は、前所属事務所代表はパク・シフさんを助けるふりをしていたが、事実は正反対だったと主張しました。その根拠は、Aさんが告訴状を提出する直前に、親しいお姉さんのBさんと交わしたカカオトークのメッセージです。
BさんがAさんに「パク・シフの前所属事務所とどうやって懲らしめてやるか策を練っているから待ってて」「パク・シフはひざまずいて謝るようになるから待ってて。とりあえず警察署行け」とした後、「パク・シフが会社の代表を一昨日、裏切って出ていったから、代表と組んで懲らしめてやるの、私たちで」と記し、そして「身体を絶対に洗わないで応急室へ行って血を抜け」(「身体を洗うな」というのはパク・シフのDNAに結びつく証拠を採取するため。「血を抜け」つまり採血は、Aさんが摂取させられた可能性のあるプロポフォールなどの薬物を検出するため)と指示しています。
さらに、「前所属事務所の代表がパク・シフに裏切られて怒っている」と対話を続けます。
ただし、代表が実際にBさんと共謀をしたかどうかは、まだ警察の調査では確認されていません。 パク・シフさんの前所属事務所の代表は、取材陣からの電話取材で「事実無根」と言って否定しました。
ーー引用終わり
Aさんは、2月15日にパク・シフの宿所で一夜を明かし、午後3時に外に出た。その直後から、Bさんとカカオトークでメッセージを交換した。その際、年上のBさんがAさんに、この報道にあることを指示し、Aさんはそれに従ったのだった。
この報道により、「陰謀」の首謀者としての疑いが濃くなってしまった前所属事務所のC代表は大変な窮地に陥ったのだった。
(続く)
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