344の女性団体、パク・ユチョンの判決に反発 「被害女性への支援を強めていく」

17日、裁判所がパク・ユチョンを性的暴行容疑で告訴した女性に対し、虚偽告訴と恐喝未遂で懲役2年を宣告したのに対し、この女性を支援するために結成された「朴○○性的暴行事件の合同対策委員会」が反発、18日、判決を批判し、女性への支援活動を強めていくとの声明を出した。

●オー・マイニュース 2017.01.18午後4:35
344の女性団体、パク・ユチョンの判決に「遺憾」…「被害者が加害者になった」

この「朴○○性的暴行事件の合同対策委員会」というのは、全国性暴力相談所協議会、全国性暴力被害者保護施設協議会、売春問題解決のための全国連帯など、合計344の女性関連団体が連合して結成された。

まずここが発表した声明文「有名芸能人朴○○の性的暴行被害者、虚偽告訴罪の1審判決に対する共同対策委員会の立場」を読んでみよう。

2016年6月、有名芸能人、朴○○の起こした性的暴行事件の被害者を朴○○が虚偽告訴罪と恐喝未遂で告訴し、昨日(2017年1月17日)、中央地裁刑事15単独裁判部(チェ・ジョンジン判事)は、性的暴行の被害者の被害を認めず、虚偽告訴と恐喝未遂で懲役2年を宣告した。
性的暴行被害生存者を支援している女性人権団体である私たちは、本判決に次のような理由で深刻な遺憾を表明する。

第一に、本判決は、性的暴行事件で被害者に強要される「被害者らしさ」の通念をそのまま見せている。本裁判部は、性暴力状況で、被害者が十分に身の脅威を感じ得る条件だったにもかかわらず、明確な拒否の意思を明らかにしたことについては言及せず、被害に遭った場所を抜け出せなかったり、周辺に緊迫感をもって助けを求めなかったことを根拠に、性的暴行被害を認めなかった。

また、調査過程で被害者が加害者の有形力行使があった(加害者は被害者に対し、力づくで行為に及んだ)ことを一貫して供述したにもかかわらず、助力した恋人を加害者側が恐喝未遂で告訴したことから、助力した恋人を保護するために告訴を取り下げたことを問題視し、虚偽告訴と判断した。これは、性的暴行の被害者なら当然、性的暴行状況から抜け出すために、(生命の脅威を感じても)あらゆる手段と方法を使用し、積極的に抵抗しなければならず、加害者が加害を認め、金銭的に和解をしようとしても絶対にお金を受けない「純粋な」被害者を想定していることに他ならない。

第二に、本判決は、性犯罪加害者が自分の行為への一抹の反省もなく、むしろ被害者を虚偽告訴で逆告訴するなど、有名芸能人という社会的地位を悪用する典型を見せている。これは、性的暴行の被害生存者たちの被害、訴求と正当な問題提起を妨げるのに大きな役割を果たしている。

この事件の加害者は、被害者の脆弱な状況と本人の社会的地位や経済力を武器に、加害した後、無実の罪の犠牲になったかのように見せ、性的暴行の被害者をさらに苦境に追い込んだ。これは他の被害者がこれ以上、問題提起するのを妨げる意図があり、本判決は、加害者の破廉恥な意図をそのまま受け入れた。

今回、性犯罪の被害生存者たちの被害の訴求と正当な問題提起を妨げて、性犯罪加害者に力を与える判決を下したことに、私たちは激怒せざるを得ない。私たちは、性的暴行の被害者が、虚偽告訴の加害者に変わったナンセンスな状況をこれ以上、見過ごすことはない。私たちは最後まで真実を明らかにし、被害者の声に耳を傾け、きちんとした判決を求める市民の行動をいっそう強めていく。

2017.1.18.
有名芸能人朴○○性的暴行事件の合同対策委員会

全国性暴力相談所協議会(124カ所)、全国性暴力被害者保護施設協議会(22カ所)、性売買問題解決のための全国連帯(13カ所)、全国家庭内暴力相談所協議会(145カ所)、女性支援施設、全国協議会(30カ所)、(社)韓国女性の電話、売春の根絶を目指す会、(社)キョンウォン社会福祉会、(社)水原女性の電話、(社)障害女性共感、(社)タクティンネイル、(社)平和の泉、(社)韓国性暴力相談所、(社)韓国女性団体連合、(社)韓国女性民友会付設性暴力相談所

計344の団体

どうだろうか…。あなたはこの主張に納得するだろうか?

特に、ここがポイント。
被害者が明確な拒否の意思を明らかにした。

この判決は、ソウル中央地裁の刑事15部でチェ・ジョンジン判事の単独審理による。名前からするとこの判事は男性。もし判事が女性だったなら、また、違った結果になっていたかもしれない。

懲役2年の実刑判決を受けた女性は、この判決を不服とし、弁護士を通じて18日に、さらに本人が直接19日に控訴状を提出した。

裁判は続く。控訴審で、もしこの判決が覆り、女性の告訴は「虚偽ではなかった」となると、ユチョンとしては大変なことになる。

有銭無罪・無銭有罪、男尊女卑、性犯罪にきわめて寛容な文化、水商売女性への偏見と蔑視…、こういう韓国の風土を考えれば、その可能性は高くはないが、344の女性団体の民意、圧力もなめてかかかれるものではない。

これが暴民と化したら、手がつけられないのは、ソウルと釜山の日本公館前の「変な像」を取り巻く人間模様、群衆劇を見ればよくわかるではないか!

さて、控訴審では、どういう判決が下されるだろうか。

この事件をよく知らない人のためにあらましを記しておく。

ユチョンは、昨年(2016年)6月、1週間の間に4人の女性に相次いで性的暴行の容疑で告訴された。被害女性たちは全員、水商売の従事者であり、トイレなどで被害を受けたと主張した。ユチョンは、容疑を全面的に否認し、最初と2番目の告訴女性を虚偽告訴などで逆告訴した。

最初の告訴女性であるAとAの恋人B、知人の暴力団員Cは、恐喝未遂および詐欺で起訴され、17日、ソウル中央地裁はそれぞれ懲役2年、1年6カ月、2年6カ月の実刑を宣告した。

それからユチョンは現在、江南区庁で公益(兵役の代替業務)勤務要員として代替服務中、今年8月、召集解除(兵役終了)の予定だ。

それともうひとつ、ユチョンのスキャンダルのせいで公開が延期されてきて、いったん今年1月14日に公開することが決まったものの、さらに延期された映画「ルシード・ドリーム」の公開日が2月22日と決まった。

業界関係者は、これの興行結果に強い関心を持っていることだろう。

この点でも、今回の女性団体の反発は、けっこう大きな不安材料だと思う。

ユチョン、毎日、気が重いだろうなあ…。

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344の女性団体、パク・ユチョンの判決に反発 「被害女性への支援を強めていく」」への1件のフィードバック

  1. もう わけが わからなくなってきました(@_@)

    ですが ひとつ言える事は トイレで そんな事を
    しなければ こんな問題には ならなかったって
    言う事でしょうか…

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