ユチョンの事件を受けて、芸能事務所が所属スターに下した3つの禁止令

今回のユチョンの事件を眺める芸能界関係者たちの心は穏やかではないという。いつ自分が次のターゲットになるか分からないという不安からだ。

そこで、今回の事件が明るみに出たのを受けて、いくつかの禁止令と行動指針を下した芸能事務所もあるという。

●日曜新聞 2016.06.22 17:20
パク・ユチョン、ユ・サンムのスキャンダルの大きな副作用…芸能界で3つの禁止令 ①ルームサロン(接待女性のいる個室形式の高級店)への出入り、②SNSの使用、③女性と一対一で会うこと

ーー要約・抜粋して引用

まず、ルームサロンだ。

ここを訪れる芸能界関係者がぱったりと途絶えた。いわゆる「2次」(男性客が接待女性と性的関係を持つこと)などはない「テンプロ」(上位10%の高級店)だけではなく、ユチョンが問題を起こした「テンカフェ」(テンプロの次のレベルの店)など、接待女性のいる店への不信感が高まった。

江南のルームサロンの売上げの3分の1は、エンターテインメント業界が占めているという言葉があるほど、芸能界関係者のルームサロンへの出入りは多かった。この業界と芸能界が密接な関係にあるのは歴史的にも、世界的にもよく知られたことだ。

では、なぜ芸能界関係者たちはルームサロンを頻繁に利用しているのか? 敢えて高い費用を支払ってでも彼らがこういう店に行く理由は簡単だ。秘密の保障、小さなルームの中で起こったこと、交わした話はドアの外には出ないことが不文律だから。

もちろん、ユチョン事件の場合「性的暴行」という犯罪行為があったため(原文ママ 事実は、まだ犯罪と確定したわけではない)異例のケースとしても、今回のことは業界の不文律が破られたという点で、少なからぬ人々が困惑している。

ある業界関係者は「今回のユチョンの事件は、業界全体が神経を尖らせて見守っている。同じようなことがまた起きるだろうという不安のため、客(芸能界関係者)の足が途絶えるかもしれないからだ。しかしその反面、無理な要求をしてくる数人の客によって接待女性たちが大きな被害を受けることも起きている。いずれにせよ、今回の事件は業界に少なからぬ影響を与えるだろう」と語った。

それから、各芸能事務所は、スターたちのSNSの使用についても敏感になっている。かつては、ファンがスターに接近する方法はほとんどなかったが、最近はSNSを通じて直接コミュニケーションすることが可能になったからだ。ユ・サンム(人気コメディアン。ユチョンの事件の少し前に性的暴行で話題になった)も被害を主張する女性とSNSを通じて関係を持った。そのため、SNSは「スキャンダルの温床」と指摘されている。

過去にSNSを通じて連絡を取っていた女性たちとの痕跡を消すことも必須課題である。
ユチョンの場合、数年前にあったとする被害をもって告訴した女性が登場した。(2014年6月11日に、店で会って、その後、ユチョンの家に行って、トイレで暴行されたとして訴えている3人目の女性Cさんのこと) それを見て、男性芸能人の間で「まさか、ぼくも…」という不安が広がっている。

後から被害を訴えて出てきた女性たちの場合、すでに少なからぬ時間が経過しており、性的暴行を立証するのは容易ではない。明白な物証を出すのが困難だからだ。しかし、パク・ユチョンも、加害者だったかどうかとは別として、新たな被害者が出てきたことでイメージが地に落ちた。

最終的に、ユチョンは裁判で勝つかもしれないが、すでに世論裁判で負けてしまった。実際の裁判で女性たちの誤った主張を覆したとしても、もう、ユチョンのイメージを事件前のレベルまで回復するのは難しい。

ある芸能界の関係者は「実際、何人かの女性は露骨に秋波を送ってくる(色目を使ってくる)。結婚していない未婚のスターとしては性に関わるスキャンダルは致命的だ。しかし、意図的に狙ってアプローチされると、切り抜けるのは容易ではない。報道の特性上、一般人女性の場合は実名が出ないし、意図通りに相手を圧迫することはできないにしても、その事件が長引くことを望まないスターと芸能事務所のほうで善処してくれるだろうという間違った考えと漠然とした期待から、悪質な犯罪に至ることもある」と吐露した。

いくつかの芸能事務所は、所属するスターが一般人女性と個人的に会うことも「しばらく慎め」と指示している。すでに電話やメッセージなどで長期間、やりとりしていて、特に問題が発生していない女性であったとしても、個人的に会ったなら、どんな目に遭うか分からないからだ。2人だけで過ごした場所で問題が生じた場合、女性も被害の立証が難しいけれども、男性スターも容疑無しの立証が容易ではない。物証がないまま裁判で勝ったとしても、その過程でダメージを受けて満身創痍(まんしんそうい 全身傷だらけ)となってしまう。

また別の芸能事務所の関係者は「芸能界の『モラルハザード』を心配する声もあるが、有名税を悪用した犯罪(有名人の弱みにつけこんだ犯罪)が少なからず発生するため、スターたちはいっそう奥まった所に隠れるしかない。パク・ユチョンやユ・サンムなどをめぐる性スキャンダルは、芸能界の暗い面というだけではなく、韓国社会全体に蔓延する苦々しい断面と見なければならない」と話した。

ーー引用終わり

この記事には、特に関係者のコメントには、韓国の実情がよくにじみ出ていると思う。

「無理な要求をしてくる数人の客によって接待女性たちが大きな被害を受けることもある」
つまり、ユチョンの件は、氷山の一角とまでは言わないにしても、他にも、そういうことをする輩がいて、「無理な要求」が横行していると言っているのだ。

しかし、芸能界関係者は大きなお得意様であるため、店としては、できるだけ我慢して「不快なこと」も穏便に済ませて運営している。だが、その結果、もう一度言うが、「接待女性たちが大きな被害を受けている」のだ。

今回、被害を訴えた4人の女性たちは、こういう条件のもとで、非常に悩み苦しんだはずだ。それで、江南警察署での調べで客をもてなす接待女性として、限界はあったものの、最大限、抵抗しようとした」と口をそろえたわけだ。

■ユチョン性的暴行事件 女性たち「接待女性の立場ながら、最大限、抵抗しようとした」

「秘密の保障、小さなルームの中で起こったこと、交わした話はドアの外には出ないということが不文律」

これが、犯罪の温床となっており、接待女性たちの人権蹂躙につながっているのだ。

しかし、店の経営者としては、なんともつらいところだろう。

女性従業員に犠牲を強いるのは忍びない、かといって、お客さんのご機嫌を損ねたくはない…。

今回、こういう実態が明るみに出たことは、「芸能界の暗い面というだけではなく、韓国社会全体に蔓延する苦々しい断面」というもの(つまり、こういうことはルームサロンだけではなく、韓国社会の至る所で起こっているとうこと。それを「甲(乙に対する甲、契約書の上位者、立場の強い者)の行い」と表現している)を浄化するきっかけになるという意味では良かったのだろうけれども、その代償として、店側は多くのお客さんを失う結果になってしまった。

とりわけ、Aさんの働いていたテンカフェの社長さんは、やりきれない思いで、将来を案じていることだろう。たぶんもうやっていけないと判断して、廃業するんじゃないかな。

※公平を期すために言っておくと、この記事にもあるように、男性スターが女性から狙われるケースもけっこうよくあるよね。

ゆすれるネタを得たら、後先考えず、すぐに大金を要求してくる。これもまた「芸能界の暗い面というだけではなく、韓国社会全体に蔓延する苦々しい断面」だ。

イ・ビョンホンさんもパク・シフも、それで大変な目にあったし。キム・ヒョンジュンなんて、まさに悪夢、すさまじいことになってるじゃないか!

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