Fランで終わるのは誰だ!? 「プロデュース101」という少女たちの戦場

では、今回、数えで30歳になったチャン・グンソクのロングインタビュー(日刊スポーツ)の(1)「プロデュース101」は出来レース? を紹介したいと思うのだが、その前に「プロデュース101」という番組を、少し見ておきたい。

これは、Mnetで毎週金曜夜11時から放送されている、グンちゃんが指導・進行を務め、中心になって作っている大型オーディション番組。

韓国内の46の事務所から101人の女性練習生たちを集めて、3カ月間のミッションとトレーニングを受けさせ、国民がプロデューサーとなって、11人のデビューメンバーを選抜し、コンセプトやグループ名デビュー曲などを決めて、実際にデビューさせる。

スターを夢見る少女たちを競わせ、その模様を眺めて楽しむ、という企画の番組は昔からあったのだが、今は、より壮大に、華麗に、そして過酷になっているようだ。

 

そのへんの部分を考察した記事を一本、読んでみよう。

●スポーツ東亜 2016.01.30 午前 7:03
[芸能の法則] Fランクにも満たない「プロデュース101」
http://entertain.naver.com/read?oid=382&aid=0000445870

ーー引用始まり

心配していた問題点がすべて出てきた。まだ2回しか放送されていない「プロデュース101」だが、これまでの状態は「Fランク」にも満たないレベルだ。

29日に放送されたMnet「プロデュース101」では、参加者たちをA、B、C、D、Fのランクに分けるレベルテストの後半と、ミッション曲「Pick Me」のパフォーマンスによるレベルの見直しが描かれた。

ジェア、キム・ソンウン、Cheetah、カヒ、ペ・ユンジョン、チャン・グンソクが勝手にランク分けして、上位ランクにはメリットを付与すること自体、「国民がプロデューサー」と言う番組の趣旨にまったく合わないのだが、限られた時間を考慮し、この程度は目をつぶることもできる。

問題は、審査基準と審査員たちの態度だ。審査員が明らかにした評価項目はボーカル、ラップ、ダンス、成長可能性の4つで、誰が見ても確実にAランクやFランクに入るレベルの参加者の場合は納得できる。

しかし、その間のBからDのランクは、全面的に審査員の好みによって分けられているのではないかというほど、正確な基準が分かりにくい。特にガールズヒップホップがコンセプトのKコニック・エンターテインメントの練習生たちに突発的に少女時代の振り付けを要求し、これがこなせないからと、C、Dランクとしたのは理解しがたい。

もちろん、突発的にミッションを下す理由もある。他のコンセプトの曲をこなせる能力を見るためということだが、ボーカルとダンスという基本能力を評価するステージで、彼女たちにだけにこのようなミッションを下したのは公平ではない。

同じ理由を適用するなら、清純コンセプトの参加者たちにヒップホップのコンセプトをこなすようにさせなければならないのだが、それはしなかった。

審査員も務めるトレーナーの態度も批判されている。参加者の評価について悩むカヒに対し、「記憶に残っていないのは、みんなD、Fだ」と言い放ったペ・ユンジョンは、練習生たちの実力を評価するというのではなく、個人の好みに合う子を探しているとしか見えなかった。

審査員としての基本的な資質が疑われる。

また、アイドルという特殊性により、人々に好感と魅力を感じさせるビジュアルも重要な要素だが、これをまったく考慮しないという審査基準も疑問だ。

実際、2回(2週)の放送にほとんど登場していないものの、美貌が口コミで広がったプレディスのジュゴルが人気投票で3位、4位になり、実力的にはまだ足りないけど独特の魅力を見せたレッドラインのキム・ソヒェが24位、18位だったことは、大衆がガールズグループを評価する際、ビジュアルをどれほど重視しているか、如実に示している。

さらに、すべての参加者の中で一番実力的に劣っているという評価を受けたティピングの有吉リサも62位、72位と中下位圏に入った。(つまり、これも実力よりビジュアルの例ということ)

ランク制自体の問題も明らかになった。競争心と意欲を引き出すためだろうが、上位ランク者はそのレベルを守らなければならないという負担感を、下位ランク者は挫折感に苦しむことになった。

そして、これはミッション曲である「Pick Me」の練習の時、いっそう克明に現われた。 個々人のタイプや特性を無視し、絶対基準である「Pick Me」が課され、参加者たちはうまくやらなければならないと緊張し、負担に感じているようだった。

「Pick Me」のレッスン過程でも首を傾げるシーンが続いた。独自の教育スタイルとノウハウがあると言って恐怖のムードをかもしだした張本人であるペ・ユンジョンが「雰囲気くらいよくしよう」と呼びかけたのには、失笑すら出なかった。

この他にもスタート前から、たくさんの指摘を受けていた参加者によって分量(映る時間)面で差別があることや、感動を強要する意図的なシーン、幼稚なライバル設定など、2回の放送だけでも多くの問題が明らかになった。

刺激的な言葉が飛び交い、煽るようにして進められている「プロデュース101」で、それなりにおもしろい部分があるとすると、審査員らが「落第」を宣告した「Fランク」の参加者たちが果たして、どこまで成長できるか、ということくらい。

これまでの放送では、むしろ「Fランク」の少女たちの夢と努力、友情が最もよく表現されており、練習と実践を通じて、底辺から頂点へというストーリーも期待される。

もしこれさえも制作陣が意図的に作ったものだったとするなら、その天才性と緻密さは称賛に値するほどだ。ただし、番組のタイトルは「プロデュースF」に変えなければならないだろう。

中小の芸能事務所に所属の練習生たちをPRするチャンスを与えるという点を勘案しても、「プロデュース101」はこれまでのところ、夜を徹して流した参加者たちの汗と努力がもったいないレベルだ。

このままならFランクを付けなければならない対象は参加者ではなく、番組自体だ。

ーー引用終わり

Fランクの少女たちは、どんな思いでがんばっているのだろう…。

最終的に11人の枠に入れる人は、当たり前の話だが、11人なわけで…、ガールズグループを結成する際は、たくさんの候補者の中から少数に絞り込んで行くのも当然の流れなのだろうが、101人も集めて、公開で、しかもテレビで放送しながら進めるというのは…。

非公開で30人くらいにまで絞ってから、AからFなどというランク分けなどせずに、歌や踊りをさせてみて、審査員の評価と国民からの投票で11人を決める、という方法でも良かったのではないだろうか?

それだと、ありきたりで面白くない。総勢101人で競い、その過程で下剋上とか、誰々ちゃんは残って、誰々ちゃんは落ちたとか、いろいろなドラマがあってこそ、面白いんだ、ということなのだろうが…。

あと、この記事の写真を見て思ったんだけど、101人の参加者も審査員兼トレーナーも、プリンス・グンちゃん以外はみんな女性なんだよね。

●Kstyle(ソースはOSEN)2016年01月21日15時16分
チャン・グンソク&カヒ&Brown Eyed Girls ジェアら「プロデュース101」制作発表会に登場
http://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2037326

この番組を見ている人にはもちろん男性もけっこういるだろうけど、やっぱり、女性が中心だろうな。

なんとも、不思議な、しかし熱く、厳しい世界だ。

それから、この番組にはキム・スヒョンの腹違いの妹、キム・ジュナも(すでに歌手デビューしていたにもかかわらず)参加して話題になり、ある程度、注目されている。

■キム・スヒョンの「腹違いの妹」、歌手キム・ジュナ 名前からスタート
http://seouljinseigekijo.com/?p=3150

キム・ジュナは秘められていたキム・スヒョンの家族史を明かしたことで、「成功したお兄さんにストロー差し込む(お兄さんから甘い汁を吸う)妹」、キム・スヒョンを広報に利用している、と非難され、ネチズンから激しくバッシングされた。

彼女には、この大型オーディションに参加し、正々堂々と実力で勝負したい、という思いがあるのだろうなあ。

そういう本人の意思とは別に、確かに、これなどもドラマ性があり、制作陣の「緻密な意図」の表れなのかもしれない。

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