両顎手術 命懸けの美の追求

歌手シン・ヘチョルの死を機に、マネートゥデーが5回シリーズで、本来、深刻な病状のある患者用だった手術や施術、薬の服用などが、美容目的に行われている現状をレポートし、その危険性に警鐘を鳴らした。

5回のそれぞれのタイトルはこうなっている。

第1回 さまざまなダイエット手術
第2回 両顎手術
第3回 豊胸手術
第4回 副作用は他人事?
第5回 便利な美容注射

韓国における美容整形の問題は、私としてはずっと見ていきたいテーマなのだが、きょうは、まず「両顎手術」について考えてみたい。

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両顎手術というのは、日本では「顔面輪郭手術」と言い、文字どおり顔の輪郭を変えてしまう大手術だ。

つい最近(10月31日)にエントリーしたこの記事。

■チョン・イスル 整形「食い逃げ」騒動
http://seouljinseigekijo.com/?p=459

ここで、タレントのチョン・イスル(25)が、 手術を受けた整形外科病院との間でトラブルになっているという話をしたが、彼女が受けた手術がまさに両顎手術だった。

もうご覧になった方も多いことだろうが、この記事の写真を見ると、その効果の大きさがよく分かると思う。

●ソウル新聞En 2014-10-31 12:22
チョン・イスル、整形外科「食い逃げ」騒動
「母胎美女」(手術を受けていない生まれながらの美女)と言っていたのに」
両顎手術の前後を比べてビックリ
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=102&oid=081&aid=0002479500

中学生くらいの頃か? まだ幼い顔立ちのチョン・イスルの顎のラインは、かなり…、いわゆるエラが張った状態だった。

しかし、めっきりと美しくなった最近の顔を見ると、エラがとれて、すっきりとしたなめらかなラインになっている。顔の輪郭が完全に変わっていて、まったく別人のようだ。あと、この際、ついでに言っておくと、顎だけじゃなくて、鼻、目、あともしかしたら、胸にも手を入れたのではないかと邪推される余地があるようにも思うのだが、まぁ、そのことは深く考えるのはやめて…。

まずは、「両顎手術」についてのマネートゥデーのレポートを読んでみよう。
長い文章なので、所々省略する。

●マネートゥデー2014-11-01 08:31
〔無謀な美容ダイエット〕命懸けの美②両顎手術
死を招く両顎、韓国人は去り中国人が…
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=102&oid=008&aid=0003360657

――引用始まり
(前略 ※内容は死亡例の説明)
両顎手術による死亡事故は、毎年例外なく繰り返されている。

4~5年前、ソウル江南の一部の歯科と整形外科から始まった両顎手術は年間5000件以上行われていると推算されていたが、最近、手術回数が急速に増えている。

しかし、手術は難しく、危険度が高く、再手術専門病院まで登場するほど、副作用が少なくない。最近は手術の副作用に対する認識が高まり、手術を嫌う韓国人の代わりに中国人が手術を受けており、中国人被害者を量産するのではないかという懸念まで出ている。

▼両顎手術、上顎と下顎を切って移動させた後、固定する手術
両顎手術は歯と連結した下顎(下の骨)と上顎(上の骨)を同時に削る手術だ。両顎の骨を切って分離し、望み通りに移動させた後、骨を再び固定する方法だ。

本来、下顎突出やあごの骨そのものが突き出た突出口、顔面の非対称、不正咬合、長い顔などと共に顎の成長に問題のある場合、それを治療するために開発された。

不正咬合がひどい人の場合、歯がきちんと噛み合わず、食べ物を噛むのに問題が生じる。そのため、ご飯をきちんと食べられないことも多い。こういうケースでは、健康のために必ずしなければならない手術だ。

両顎手術は、過去は患者の需要が多くなく、手術の難易度も高く、医師もやりたがらない手術と認識されていた。状態がとてもひどい患者だけに限って行われ、実際、手術を受ける患者も多くなかった。

しかし、整形外科の広告マーケティングが活発化して芸能人たちの手術手記が続々と発表され、誰にもおなじみの用語となった。国内で両顎手術は年間5000件ほど行われていると推算される。治療費用は1000万~1500万ウォンほどだ。500億~750億ウォン規模の市場となっている。

▼韓国人の抜けた穴を中国人が補う 医療観光市場に泥を塗る懸念も
患者が増え、副作用を訴えるケースも増えている。特に、両顎手術をする顔の部分は、様々な血管や神経が往来しているうえに、手術によって鼻や気道を損ねる危険性も高い。このため手術後、顔面神経や涙腺に問題が生じたり、気道閉鎖、過多出血などによって死ぬことさえある。

実際、韓国保健医療研究院で2008年から2013年7月まで美容整形手術関連事件を分析した結果、両顎手術は他の整形手術と比べても、術後の死亡や脳損傷などを訴えるケースが最も高かった。障害が発生することも多かった。

手術後の副作用を訴える患者が多く発生し、両顎手術再手術患者を専門に治療する病院まで登場したほどだ。

(略)

最近は両顎手術の問題点などがマスコミを通じて多く報道され、国内患者が減ったため、収益減に直面した整形外科医らが中国人患者を集めている。

しかし中国人の中からも手術被害者が1人2人と出てきており、韓国医療観光のイメージに泥を塗る可能性があると懸念する声が上がっている。

病院関係者は「両顎手術を受けなければならないほどひどい不正咬合の人は、ごく少数に過ぎない。食べ物を噛んで飲みこむのに無理がない一般人の場合、考慮する必要がない手術」と話した。
(後略)

――引用終わり

私なども、そんなにエラは張ってないが、顎ががっちりしており、頭蓋骨自体が大きいせいもあるが、とにかく顔が大きいもんで、小顔になってみたい、という欲求はないではない、というか、今はもうどうでもいいのだが、若いころは、そういう欲求もなかったわけではない。が、生来、臆病な性格のため、「両顎の骨を削り、切って分離し、望み通りに移動させた後、骨を再び固定する」という説明を聞いただけで、もう絶対無理。

しかし、チョン・イスルさんとか、韓国や中国の女性たちは(日本女性にもいるだろうが)思い切ってやってしまうんだよね。

まぁ、もちろん「顔」の持つ意味、人生における重要度が男女ではだいぶ違うということもあるのだろうが…。

チョン・イスルさんは、後遺症に苦しんでいる、ということはないのだろうか? まあ、少々の後遺症は覚悟の上、それに耐えてでも、美しくなって、タレントとして成功したい、ということだったのだろうなあ。

覚悟の上の決断を第三者がとやかく言うべきではないだろう。

しかし、現在、検討中の方は、この記事をじっくりと何回も読んでみるべきだと思う。
その後の健康と、まかり間違えば、命がかかっているのですから。

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それから韓国では、「整形美人」とは別に、「成怪」という言葉もよく使われている。
NAVERの知識iNの記述によると、こういう意味。

「成形怪物」のこと。一般的に顔の整形手術をした女性を揶揄する言葉としてよく使われる。過度の整形により顔が機械的で不自然に見える現象を意味する。整形が頻繁に行われているこの頃、整形した人たちがよく似た顔になっていることを皮肉る時に使われたりもする。整形した顔を嫌う保守的な男性たちが自然美人を求める風潮から生まれた言葉でもある。
http://kin.naver.com/openkr/detail.nhn?docId=185870

いや、じつに完璧な説明ではないだろうか…。
もっとも、この頃は、韓国では男でも整形が当たり前になりつつあるとも聞くが。


両顎手術 命懸けの美の追求” への2件のコメント

  1. こうして活字で読むと改めて怖くなりますね。
    やっぱり女性だから綺麗になりたいし、多少なら我慢するかも。
    でもここまでの大掛かりな手術は怖くて勇気がないなぁ。
    5年後、10年後、20年後、果たして本当に後遺症とか弊害とかでないのでしょうか?
    レーシック手術も後々弊害がでると言われてるし。
    考えさせられますね。

    • ぼくの今の気持ちとしては、病状が深刻で、どうしても手術をしなければならない、という場合を除いては、身体にメスを入れたくないですね。いや、入れないつもりです。

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