エイミーはなぜ韓国にいられなくなったのか? 国籍法から「希代のロマンス」まで

エイミーのケースを考えるに当たって、韓国の国籍法を調べてみた。

エイミーの場合、両親は韓国人だが、米国で生まれた。米国の国籍法は「生地主義」であるため、米国で生まれた子供には自動的に米国籍が与えられる。韓国は「父母両系血統主義」であり、韓国人の親から生まれた子供には韓国籍が与えられる。

エイミーのように韓国人の親から米国で生まれた子供は、成人するまで二重国籍となる。

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韓国の国籍法12条(二重国籍者の国籍選択義務)には、こうある。

満20歳になる前に韓国の国籍と外国の国籍を共に持っている者は満22歳になるまでに、満20歳になってから二重国籍者となった者は、その時から2年以内にひとつの国籍を選択しなければならない。

成人したエイミーは、米国籍を選択した。

これに伴い、韓国籍は喪失した。

エイミーはやがて韓国に来て、「在外同胞」資格で滞在し、芸能人として活動を始めた。そして、今回、不祥事により、出入国管理事務所から強制出国処分を受け、これを不服として裁判で争ったが敗れ、処分に従うことになった。

エイミーの場合、米国籍を捨て、韓国籍を回復することはできなかったのだろうか?

再び、韓国の国籍法を見てみると、19条(国籍回復)に、こうある。

②法務部長官は、国籍回復許可を申請した者に対し、審査した後、次の各号の1に該当する者については国籍回復を許可しない。
1.国家または社会に危害を与えた事実がある者
2.品行が端正でない者
3.兵役を忌避する目的で韓国の国籍を喪失したり離脱した者
4.国家安全保障ㆍ秩序維持または公共福利のために法務部長官が国籍回復を許可することが不適当と認める者

エイミーの場合、2の品行の問題がネックになったようだ。

そのことを、はっきり断定した記事は見当たらないが、婉曲的な指摘はあった。

●キューブ
エイミー棄却、彼女が米国の国籍を捨てられない理由
http://cube999.tistory.com/351

エイミーはタレントとして大衆の大きな関心と愛を受けてきたため、彼女が韓国の国籍を回復するのは事実上難しいという見方がある。

エイミーは、2008年、「悪女日記シーズン3」(オリーブTV)でデビューし、タレントとして活躍してきた。愛らしい顔立ちに、明るく率直な性格で人気を集めたが、アイドル歌手や俳優と公開恋愛をするなど、時に、韓国の風土では、きわだつほど自由で大胆な行動をして、物議をかもすことも多かった。

そして2012年、江南のネイルショップで突然倒れ、プロポフォールの使用が発覚したことから、今の事態に至るわけだが、実は、これにからんで世間を騒然とさせた「希代のロマンス」があった。

エイミーは、このプロポフォール事件の担当検事と熱愛をしたのだった。

日本の法曹界の常識では想像もつかないこの恋物語を、この記事で見てみよう。

●デイリー韓国 2015/11/26 16:39:03
エイミーに強制出国命令、過去、恋人の解決師検事「1億ウォン送金」
http://daily.hankooki.com/lpage/society/201511/dh20151126163903137780.htm

ーー引用始まり(長いので、抜粋、要約する)

エイミーは2012年4月、ソウル江南のネイルショップで向精神性医薬品であるプロポフォールを不法使用した容疑で逮捕され、裁判にかけられた。この裁判の過程で、エイミーは、プロポフォール20mlのアンプル3本を密かに手に入れ、1本分を左腕に注射したことを自供した。判決は、懲役8月、執行猶予2年。46時間の社会奉仕と24時間の薬物治療も命じられた。

エイミーは執行猶予となって釈放されると、自分を捜査した春川地検の検事Aに電話をかけて「整形手術の副作用に苦しんでいる」と打ち明けた。

エイミーは以前、江南区清潭洞所在のC整形外科で、整形手術を受けたのだが、副作用をめぐり医師と激しく争っていた。

エイミーは「円満な」事件解決のために検事Aに助けを求めて、エイミーから事情を伝えて聞いた検事Aは、ソウルに来て、病院長に会った。その後、病院長はエイミーに700万ウォン相当の再手術と追加治療費として約1500万ウォンを渡したと伝えられた。

病院長は、当事者のエイミーではなく検事Aの口座に送金し、Aは自分の口座に病院長から入金されると、これを引き出してそのままエイミーに渡した。

また、Aはエイミーが経済的に困っていると知り、現金500万ウォンを与えた。 エイミーは病院長からの分と合わせ、2000万ウォン(200万円)ほどの金を受け取った。

当時、病院長は、プロポフォールの不法投与疑惑で、検察の内偵捜査を受けていた。しかし、結局、彼はその疑いと関連し、いかなる処罰も受けることはなかった。

このため、最高検察庁は、病院長がAに渡した金は見返りだった可能性があるとして内部監察を進めた。しかし、検事Aは「単に善意でエイミーを助けた」とし、病院長の事件に介入したり、外圧を加えた事実はなかった、という結論を下した。

しかし、周辺の人たちの証言で、エイミーとAは恋人関係だったことが明らかになり、1億ウォン(1000万円)以上の金をエイミーに貸していたことまで明らかになった。エイミーとAは恋人関係にあることを認めた。

Aは裁判にかけられ、2014年6月、懲役8カ月、執行猶予2年の判決を下され、事件は終結、同年12月、2人は別れ、希代のロマンスは終わった。

ーー引用終わり

にわかには信じがたい出来事だが、韓国の検察の驚くほど弛緩した実態が垣間見えるエピソードではある。

最高検の内部監察の結果、検事Aは「単に善意でエイミーを助けた」だけで、病院長の事件に介入したり、外圧を加えた事実はなかった、という結論で終わった、というあたりも、どうもねえ…。

もちろん、この「ロマンス」により検察としては、大恥をかかされ、体面を失う結果となった。

このことなども、今回、エイミーが、出入国管理事務所から強制出国処分を受け、これを不服として裁判をしても処分が覆ることがなかった要因のひとつではなかったかと思う。

エイミーは出国命令処分取り消し訴訟控訴審で「果敢な選択をする勇気がなく(薬の誘惑に打ち勝つことができず、くらいの意味)永遠に眠りたい気持ちでゾルピデムを使った」「愛する家族と共に暮らしたいので善処をお願いする」と訴えたという。

東亜日報 2015-11-27 10:12
エイミー「永遠に眠りたくて使った」善処を訴えたが、強制出国命令取り消し訴訟で敗訴
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=102&oid=020&aid=0002905738
※大粒の涙を流すエイミー。その顔は幼く、33歳には見えない。

危ないなあ…。

もちろん国籍の問題には甘い考えで臨んではならないと思うが、こういう人をひとりで「外国」に放り出すというのは…。

エイミーのような状態の人の場合、家族の下で、心と暮らしの安定を得られるようにすべきではなかっただろうか?

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エイミーはなぜ韓国にいられなくなったのか? 国籍法から「希代のロマンス」まで” への2件のコメント

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