韓国2015/1025(日)の映画興行成績ベスト10、「非需期」の新人監督対決を制したのは「ザ・フォーン」

10月第4日曜日、きのうの韓国でのロードショー公開映画の興行成績ベスト10。

▼韓国2015/1025(日)の映画興行成績ベスト10
(公開日)当日売上シェア(%)、累計観客数(人)

1位 ザ・フォーン(1022) 32.7% 72万9109人
2位 ザ・マーシャン(1008) 29.8% 394万8413人
3位 特ダネ リャンチェン殺人記(1022) 14.9% 40万1551人
4位 インターン(0924) 11.1% 316万3526人
5位 突然変異(1022) 2.8% 7万6846人
6位 怒れる弁護士(1008) 2.8% 110万1879人
7位 思悼(0916) 0.9% 622万9122人
8位 探偵 ザ・ビギニング(0924) 0.7% 261万8947人
9位 ミューン(0924) 0.4% 31万0178人
10位 トランスポーター リフューエルド(1015) 0.5% 15万8174人

 

今週は、韓国映画が1位を奪還した。

「ザ・フォーン」は公開後、最初の週末が終わって観客動員70万人を超え、順調なスタートを切ったといえる。

しかし、韓国映画界の非需期(需要が多くない時期)とされる10月、「ザ・フォーン」と共に22日、もう2つの韓国映画、「特ダネ リャンチェン殺人記」「突然変異」が公開されたのだが、「特ダネ」は△、「突然変異」は×という状態。

これら同時に公開された韓国映画3本は、いずれも新人監督の作品、将来に向けて視界が大きく広がった人、暗雲が立ち込めてきた人、悲喜こもごもの結果だった。

きょうは「ザ・フォーン」「特ダネ リャンチェン殺人記」「突然変異」の3作品をまとめて紹介した記事を読んでみよう。

●日刊スポーツ 2015.10.22午前6:31
22日公開3作品「ザ・フォーン」vs「特ダネ」vs「突然変異」ガイドブック
http://entertain.naver.com/movie/topic/read?oid=241&aid=0002484402

ーー引用始まり

22日、韓国映画三本が同時に公開され、対決する。

映画「ザ・フォーン」、「特ダネ リャンチェン殺人記」、「突然変異」が韓国映画界の非需期(需要が多くない時期)とされる10月、隙間市場を狙って22日に公開される。この3本の映画は公開日のほかにも共通点がある。

監督が全員新人という点。「ザ・フォーン」はキム・ボンジュ監督のデビュー作。「突然変異」は新人監督を発掘する目的で誕生したCJ E&Mバタフライ・プロジェクト5本目の作品。クォン・オグァン監督が演出した。「特ダネ リャンチェン殺人記」は「恋愛の温度」でデビューしたノ・ドク監督の2本目の長編映画だ。

新人監督たちの作品なので観客たちが事前にチェックするできるのは映画を構成するその他の要素。それで調べてみた。マスコミ試写会で見たこの3本の映画について簡単な紹介をし、長所と短所を記した。

▶ザ・フォーン
出演俳優:ソン・ヒョンジュ・オム・ジウォン・ベソンウなど
ジャンル:アクション、スリラー

ストーリー:弁護士コ・ドンホ(ソン・ヒョンジュ)が1年前に殺された妻ヨンス(オム・ジウォン)から、ある日、電話を受ける。いたずら電話かと思ったが、正しく1年前の妻だった。過去の妻に電話をかけことはできず、受けることだけが可能なコ・ドンホ。彼が2度と妻を失わないために、直接犯人を見つけ、こんがらがった事件の秘密を暴く過程を描く。

長所:ソン・ヒョンジュのスリラー3部作の完成版と言っても過言ではない。「かくれんぼ」「悪の年代記」に次いで、ソン・ヒョンジュの代表スリラー作品が誕生した。信じて見ることのできるソン・ヒョンジュの演技は、今回もすばらしい。 鍾路でのチェイスシーンはこの映画の最大の見どころの一つ。ソン・ヒョンジュが自転車に乗って警察をふりきって逃げる場面、身を投げうって、犯人と戦う場面などは一瞬も目を離せない。ベ・ソンウの無表情な演技は見ているだけで、ぞっとしたほどインパクトが強烈だ。

短所:1年前の過去と現在が行ったり来たりする場面で、とても秘かにだが、隙が見える。劇の後半、ソン・ヒョンジュとベ・ソンウが駐車場でやり取りする台詞は中で、あまりにも重要な情報を観客に投げてしまったのではないか、と残念に感じた。

▶特ダネ リャンチェン殺人記
出演俳優:チョ・ジョンソク、イ・ハナ、キム・デミョン、ベ・ソンウ、イ・ミスクなど
ジャンル:ホラー、コメディ

ストーリー:放送記者ホムヒョク(チョ・ジョンソク)は一世一代の特ダネと思って連続殺人事件関連の報道をしたが、それが希代の誤報と知り、収拾しようともがく。誤報問題だけで大変なところに、妊娠した妻(イ・ハナ)が離婚を求め、自分から離れていこうとする。そんな中、孤軍奮闘するホムヒョクの話を描く。

長所:チョ・ジョンソクがワントップで主演を務めたが、共演した演技派の助演俳優たちと堅実なストーリーラインのおかげで退屈する暇がない。序盤30分はチョ・ジョンソクが確実に笑わせてくれる。反応がないことで有名なマスコミ試写会で4~5回笑い声が上がっていた。犯人を追撃する過程、犯人とチョ・ジョンソクが対峙する状況などは手に汗握る緊張感がある。台詞、組み立て、ストーリーなど、良い出来だ。

短所:真実と嘘、そして信頼についてのメッセージを込めた映画。監督が伝えたいメッセージが映画の最後に明らかになっている。メッセージは明確だが、それをどう受け止めるかは観客によって大きく違う。それで、結末に対する好き嫌いが分かれる映画。イ・ハナのキャラクターがストーリー上、多少うるさく感じるのが玉にきず。

▶突然変異
出演俳優:イ・グァンス、パク・ボヨン・イ・チョンヒなど
ジャンル:ドラマ、コメディー

ストーリー:青年パク・ク(イ・グァンス)は薬を飲んで眠ったら30万ウォンをくれるという生体実験に参加し、副作用で魚人間になる。パク・クは青年世代を代表するシンボルになり、一躍スターとなるが、製薬会社の陰謀から、一瞬にして世界から退出させられる危機に瀕する。この時、本心を隠して刺してを助けるチュジン(パク・ボヨン)とインターン記者のサンウォン(イ・チョンヒ)がいた。

長所:新鮮な素材と想像力、今の青年たちが抱える悩みをよく描いている。新人監督ならではの覇気が感じられる斬新な映画だ。社会に投げかけるメッセージも確か。

短所:新鮮な素材とメッセージに対し、ストーリーの力が弱い。魚人間となったイ・グァンスの顔が元の顔とかけ離れており、興味が薄れてしまう部分もあった。この映画の事前情報がない状態で見たなら、イ・グァンスが本当に魚人間を演じたのか、声だけで出演したのか、まったく分からない。魚人間の顔の動きがあまりにもなかったのも残念だ。

ーー引用終わり

映画を見ていないので、具体的なこと、断定的なことは言えないが、3本、それぞれに作品の面では、新人監督らしい独自のアイディア、意気込み、拙さ、それから「韓国の今」といったものが感じられる。

興行面では、「ザ・フォーン」が断トツ、今後、観客動員数がどのくらい伸びるか、期待されている。

「ザ・フォーン」がどのくらい観客を集めればどのくらい収益を上げるか、今後の見通しを図表で示した記事をみつけた。

●MBN 2015.10.23 午後 3:33
非現実的な要素も現実に…俳優たちの名演技「ザ・フォーン」
http://entertain.naver.com/read?oid=057&aid=0000808495

これによると、「ザ・フォーン」の総制作費は60億ウォン(6億円)、損益分岐点は170万人。

300万人まで行くと43億ウォンの収益、500万人なら76億ウォン、700万人なら174億ウォンとなっている。

500万とか700万というのは、さしあたって現実性がなく、まずは170万の損益分岐点をクリアすることだね。

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