ナッツ・リターン事件の主役たちの今。キム・ドヒCA(副社長にナッツを出した女性乗務員)の話を中心に

昨年12月5日、ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港で起きた大韓航空のいわゆるナッツ・リターン事件。

あれから半年が経過した現在、事件の「主役」たちは、今、どうしているのか?

きょうは芸能関連で、あまり興味をそそられるニュースがないので、この件についてお伝えしたい。

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まず、チョ・ヒョンア前大韓航空副社長。

1審で懲役1年の実刑判決を受け、現在も拘置所で過ごしている。ソウル高裁で行われている控訴審のほうは4月20日に結審し、検察は懲役3年を求刑した。今月(5月)22日午前10時に判決が出る予定。

事件当時、チョ・ヒョンア大韓航空副社長(当時)によって罵倒され、暴行を受け、強制的に飛行機から降ろされたパク・チャンジンCP(チーフパーサー 原語は「事務長」)は、事件後、業務に復帰したが、激しいストレスを訴え、最近まで何度も病気休暇を取って、休み続けている。

会社には産業災害を申請しており、大韓航空はいったん、パクCPに対する審査結果が出るまで、公傷(業務中の負傷)扱いとし、有給休暇を与えているという。

●国民日報 2015-04-21 01:01
ナッツ・リターン、乗務員たちの近況は?…パク・チャンジンCP、労災申請
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=102&oid=005&aid=0000762838

一方、パクCPは、米国で500億ウォン(約55億円)台の訴訟を準備中であると、最近、報じられた。4月29日、パクCPの関係者は「パク・チャンジンさんはニューヨークで訴訟を起こすために弁護士らと接触しており、請求額は500億ウォン以上になるとみられる」とマスコミに明らかにした。

●韓国経済TV 2015-05-01 00:03 47
パクチャンジン、米で500億ウォン訴訟…乗務員のキムさんは?
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=102&oid=215&aid=0000299459

ナッツ・リターン事件の起きたジョン・F・ケネディ国際空港のあるニューヨークの裁判所(クイーンズ地裁)では、じつは、事件当時、チョ副社長(当時)にナッツを提供した女性乗務員、キムCA(乗務員)のほうが先に、今年3月11日、チョ前副社長と大韓航空を相手に損害賠償請求訴訟を起こした。

この韓国経済TVの記事によると、

キムCAの弁護を引き受けたアンドリュー・J.ワインスタインさんは、ニューヨークデイリーニュースに「チョ前副社長がキム乗務員を侮辱し、被害を与えたことが、証拠によって明らかになった」と伝えた。 同時に、彼は、チョ前社長の行動は「抑制されない傲慢さを見せている」と付け加えた。

という。キムCAの請求金額は明らかになっていないとのこと。大韓航空もこの訴訟に対応するため、最近、ニューヨークのその裁判所に弁護人選任届を提出したとのこと。

大韓航空としても「悪しき前例となってもよくないので、巨額の金銭の要求には応じられない。争うしかない」と判断したようだが、国外でいわば「身内の恥」をさらすことになり、忸怩たる思いではあるだろう。

チョ・ヒョンア前副社長は、一審の裁判過程で、キムCAとパクCPに和解金の名目で、ひとり当たり1億ウォン(約1100万円)をソウル西部地裁に供託したが、パクCPもキムCAも受け取らなかった。

今回の民事訴訟での要求金額の高さからすると、「そんな端金ではダメだ」ということだったのだろう。

●アジア経済 2015-03-18 15:40
「チョ・ヒョンアを訴えた乗務員」185日の休職…辞職書を出さない理由は?
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=101&oid=277&aid=0003457009

この記事によると、キムCAは事件後、病気休暇を取っていた(97日間)が、3月に米国で訴訟を起こした後、休職願いを会社に提出した。3月19日から9月18日まで6カ月間、休職となる。

記事から一部、引用しよう。

ーー引用始まり

キムCAは昨年12月5日、いわゆるナッツ・リターン事件以後、97日間の休暇を取り、さらに185日間の休暇に入った。

航空業界では、キムCAは、米国で損害賠償訴訟に踏み切ったため、休職ではなく辞表を出すと予想してした。

チョ前副社長と大韓航空を相手に訴訟を進めながら、会社の業務を遂行することは難しいだろうという見方からだった。

しかし、キムCAが辞表ではなく休職願を出したということは、両者間の対話がある程度進んでいるのではないかという分析も出ている。

大韓航空関係者は「休職願いを出せば、6カ月間の休職が可能だ。休職願いを出した理由は分からない」と話した。

ただ、キムCAが出した訴状が大韓航空に伝えられたとしても、両者間の和解に関する内容は伝わっていない。訴状が提出された後、大韓航空とキムCAの代理人との間で話し合い出会いの場が設けられると予想される。 その席で、両者間の合意への意思、合意条件などが交わされるとみられる。

ーー引用終わり

キムCA側としては話し合いを通じて、大韓航空が「適当な金額」を提示すれば、和解して、お金をもらって訴えを取り下げる可能性もじゅぶんありそうだ。しかし、今のところ、まだ、両者が合意に至ったという知らせはない。

キムCAへの大韓航空側の反論。

●韓国経済 2015-04-24 16:15
大韓航空「キム・ドヒCAの主張、国内の裁判内容と異なる」
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=103&oid=015&aid=0003314993

ーー引用始まり

大韓航空は、ニューヨークの裁判所にナッツ・リターン関連で損害賠償請求訴訟を起こしたキム・ドヒCAの告訴状の内容について反論した。

キムCAは、3月、米ニューヨークの裁判所にチョ・ヒョンア前副社長と大韓航空を相手に損害賠償請求訴訟を起こした。キムCAは最近、この裁判所に追加で告訴状を出した。 その中で、キムCAはチョ前副社長が搭乗する前、会社から特別サービス教育を受けたと主張している。

これに対し24日、大韓航空は「キムCAの訴状の内容は、国内の裁判での1審判決とは異なる部分が多い」と反論した。

キムCAの告訴状によると、チョ前副社長は航空機搭乗前、酒を飲んだ状態だった。そして、キムCAはチョ前副社長の搭乗に関連して2回、特別教育を受けた。また、事件が起きた当時は、チョ前副社長はギャレーーインフォ(サービスマニュアル)のファイルの綴りで彼女の顔と胸を繰り返し殴ったり、密閉された空間で押したりした。

大韓航空は「特別教育を受けたという部分は、1審では一度も言及されなかった。チョ前副社長が軽くワインを1、2杯飲んでいたということが、すでに、国土交通省の調査を通じて明らかになっている」と話した。

それから「1審判決で、暴行の程度は、ギャレーインフォ・ファイルを胸に投げつけたと明らかになったが、キムCA側は顔と胸を繰り返し殴ったと誇張して表現している。密閉された空間で押したという主張も、出入り口の方は誰でも見ることができる開放された空間だったので事実ではない」と強調した。

ーー引用終わり

キムCA側が「追加の告訴状」を出し、「チョ前副社長の搭乗に関連して2回、特別教育を受けた」という事実を明らかにした目的は何だろう。

ぼくなりに考えるには、「ロイヤルファミリー(チョ一族)に対する会社ぐるみでの非常識的な特別扱い」があったと明かすことを通じて、チョ一族と大韓航空の封建的な体質を具体的に明らかにし、自分が侮辱的な扱いを受けたという事実を強化するためだったのではないかと思う。

ところで、ご記憶の方も多いかと思うが、このキム・ドヒさんは、事件直後、会社側から「系列の大学で教授にしてあげよう」という条件を提示され、国土交通省の調査や裁判で、会社側の指示に従って証言したとされていた。

このへんの事実関係は、どうだったのか?

●朝鮮Biz 2015-03-11 18:56
ナッツ・リターンの女性乗務員「パク・チャンジンCPを裏切ったことはない」と主張
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=004&oid=366&aid=0000253420

ーー引用始まり

ナッツ・リターン事件で、パク・チャンジンCOと共に被害者の1人である大韓航空のキム・ドヒ乗務員が、教授職を提案されて裁判所で偽証を行ったという批判について口を開いた。

キムさん側は「大韓航空側から、事件後、キムさんの母親に、教授職の提案があり、キムさんにチョ前副社長の謝罪を受け入れてほしいという話があったが、キムさん側は教授職の提案も謝罪も拒否した」と話した。

教授職の提案については、キムさん側は「本人はまったく教授になることができる立場にない。年齢も若く、学歴も2年制の短大を出ただけ。そんな人間に教授職とは、からかわれていると思った」とした。

また、国土交通省の調べで偽証をしたのは「調査過程をチョ副社長(当時)に報告すると言われ、会社の指示通りにした。教授職の提案とは関係がない」と明らかにした。

ーー引用終わり

う~む。うなるしかない。

ということは、大韓航空がキム・ドヒさんに「教授職」を提案したのは事実だった、ということ。こんな感じで、実際に教授になった人などもいるんだろうなあ…。国土交通省の調査部門の人間(公務員)が大韓航空出身者で固められ、骨抜きにされたいたのと同じく、社会的責任の大きい公的機関や大学の人事について、日本のぼくたちが持ってる常識を、根底から覆すよう現実が、韓国では、特に上のほうで、広がっている。

会社から話を持ちかけられたキムさんの母親のほうが、現実が分かっていたようだ。

で、このお母さんは、いろいろな専門家の助言を得て、悪質企業への懲罰的賠償だとか、精神的被害を重視する補償に対する考え方など、韓国とはまるで異なるアメリカの裁判所で民事訴訟を起こすのが一番、有利と判断したのだろう。

パク・チャンジンさんも、そんなキム・ドヒさんを見て、自分もこの方法で行くのが良いということで、ちょっと遅れて、やはり同じことを始めた。

はたして、キム・ドヒさんとパク・チャンジンさんは、いくらもらえることになるのだろうか?

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