ディスパッチ、イ・テイム「暴言」騒動をめぐる報道で謝罪

MBC「一回り年下の家庭教師」の撮影現場で起きたイ・テイムのイェウォンへの暴言騒動に関連し、ディスパッチが、自社のサイトに「謝罪文」を掲載した。

●ディスパッチ <ディスパッチは謝罪いたします>
http://www.dispatch.co.kr/

ディスパッチは、「イ・テイムとイェウォンの意見は180度違っていた」ことから、「第三者の目が最も正確だろうと考え」、現場にいた海女から話を聞いて、記事にしたのだが、今回、公開された「あの時」の映像により、海女の証言は事実ではなく、イ・テイムの意見が正しかったことが分かり、結果的に自分たちの報道は、大衆のイ・テイムに対する誤解を招くことになってしまった、ということを認め、イ・テイムに謝罪した。

 

 

まず、この「謝罪文」の全文を読んでみよう。

ーー引用始まり

「常に疑え」と心がけてきました。しかし、今回の済州島取材では果たして疑っていたかと反省しております。

イ・テイムとイェウォンの意見は180度違いました。「ディスパッチ」が下した判断は第三者でした。 両者の意見が異なるときは、第三者の目が最も正確だろうと考えました。

それで済州島に赴きました。 当時、現場にいた海女に会って話を聞いて、事件を再構成しました。

しかし、結果的には間違いでした。 目撃者の話を盲信したのです。 その証言を参考にクロスチェックをしなければなりませんでした。 ところが、それができませんでした。

明らかなことは、済州島の海女が過ちを犯したのではありません。 彼女は自分が聞いて感じたことを述べただけです。

海女は、イェウォンを「親切なお嬢さん」と記憶していました。 イェウォンの舌足らずな言葉(原文は「短い言葉」、悪気はないが、ぞんざいに聞こえる言い方)を親しさの表現と受け止めていたのかもしれません。

さらに、海女はベトナム出身です。おそらく、微妙なニュアンスの違いを理解できていなかったことでしょう。微妙な発音の違いで、ニュアンスが変わるのが韓国語だからです。

すべては私たちの責任です。 海女の証言に主観が介入するおそれがあるということを見逃しました。 なぜ、済州島ではこのことを考えることができなかったのか? いずれにせよ、私たちのミスです。

「ディスパッチ」は<ニュースはファクトだ>をモットーとしています。 だから、もっと慎重でなければなりませんでした。事実をありのままに伝えることができないなら、真実を見極めることができないからです。

私たちがいつも現場を訪れる理由は、ファクトを探すためでした。現場に正しい答えがあると信じているためです。 しかし、そうではなりませんでした。それは、単に、基本に過ぎませんでした。

遅ればせながら、多くのことを悟りました。 チェックに、やり過ぎはない理由を知りました。過去を振り返り、反省しています。 これからは、より一層気をつけます。より慎重であることを心がけます。

最後に、イ・テイムさんに謝罪いたします。もちろん、暴言が正当だったということではありません。 しかし、私たちの取材が性急だったことを認めます。 不本意ながらイ・テイムさんが誤解を受けるようにしてしまいました。 申し訳ありません。

ーディスパッチ・ニュース部より

ーー引用終わり

さて、ディスパッチは、海女の証言をもとにこの騒動をどのように報じたのか?
それについては、当時、こちらの記事で、私も日刊スポーツの記事から引用して紹介した。

■イ・テイム「10年間のタレント生活は、全部、失敗だった」
http://seouljinseigekijo.com/?p=1784#more-1784

該当部分をもう一度、記してみよう。

ーー引用始まり

今月6日、デスパッチはイ・テイムとイェウォンが出演したMBC「一回り年下の家庭教師」の撮影現場となった済州道西帰浦市のある村を訪問して、当時、現場に一緒にいた海女2人をインタビューした。

30代のベトナム出身の海女Aさんと70代のおばあさんの海女Bさんだ。

Aさんは、イェウォンについて「イェウォンさんから(イ・テイムに)近づいて声をかけた。気さくて親切でとても良かった。口のきき方に問題があったという話は間違っている」と話した。

Aさんによると、イェウォンが水から出てきたイ・テイムに「お姉さん、寒くないですか?」と尋ねた。その後、1分間、静寂が流れた後、イ・テイムがひどい暴言を吐き始めた。そして、イ・テイムはイェウォンに殴りかかろうとし、慌ててスタッフたちが2人を引き離した、とのこと。暴言の内容については、よく分からなかったとした。

ーー引用終わり

Aさんの証言の中で、今回、公開された「あの時」の映像により事実と異なると認められる点は、まず(イェウォンのイ・テイムに対する)「口のきき方に問題があったという話は間違っている」とした部分。

上の「謝罪文」にも記されているように、「微妙な発音の違いで、ニュアンスが変わるのが韓国語」だ。

たとえば、イェウォンが発した。「アニ」(「いや」「違う」という意味)という言い方。これは、ぞんざいな言い方で、いわゆるタメ口になる。が、「アニヨ」と末尾に小さく「ヨ」と付けると、「いいえ」「違います」という敬語になる。イェウォンは「アニ」と言ったのだが、これをニュアンスまで正確に聞き取るのはベトナム出身のAさんには難しかったのだろう。

また、これは、ぞんざいな口調と言えばそう言えるが、親しみをこめた、ざっくばらんな口調とも言うことができる。「謝罪文」にもある「舌足らずな言葉」というふうにも受け止めることができるのだ。

だから、単にベトナム出身で韓国語に不慣れで「アニ」と「アニヨ」を区別できなかった、というだけのこととも言えない。

それから、Aさんは「イェウォンが水から出てきたイ・テイムに『お姉さん、寒くないですか?』と尋ねた。その後、1分間、静寂が流れた後、イ・テイムがひどい暴言を吐き始めた」と話している。

「1分間、静寂が流れた」という部分は、沈黙の時間ではなく、イ・テイムが爆発する前、両者が言葉でやりあい、見つめ合っていた(にらみ合っていた?)時間だ。

そこでは、こういうやりとりが交わされていた。

イェウォン:寒いですか?
イ・テイム:ああ、すごく寒い。おまえも一度行って来てごらん。
イェウォン:ダメ。
イ・テイム:自分は嫌なの? 人がやるのはいいの?  見てるだけ?
イェウォン:違う、違う。
イ・テイム:おまえ、だれに向かって、タメ口きいてるの?
イェウォン:違う、違います。
イ・テイム:おまえ、私がこっけいに見えるの?
イェウォン:寒くて、ダメ。(私は寒くて、水に入れない)

イェウォン:お姉さん、私が気に入らないんでしょう?
イ・テイム:何、その目は?(直訳:なんで目ん玉をそんなふうに開けてるの?)
イェウォン:え?
イ・テイム:どうしてそんな目で見るのって?(直訳:どうして目ん玉をそんなふうに開けてるのかって?)

こうして、2人の間の不穏な雰囲気が高まっていったのだが、韓国人なら、この雰囲気はすぐ察知できたと思うが、ベトナム出身のAさんは、このへんの空気感というか、緊張感がよくつかめなかった。それで「1分間の静寂」と表現したのだと思う。

ディスパッチは、おそらく番組スタッフにも取材しようとしたが、この件についてはスタッフに緘口令が敷かれていたのだろう。

それでクロスチェックもできなかったのだろう。

やはり第三者とはいえ、ひとりの人の証言をそのまま出したのは良くなかったし、ましてやAさんがベトナム出身で言葉が完全ではないことを考慮すれば、この人の証言を根拠とするのはかなり危険だということに気づくべきだっただろう。

それにしても、この映像が出てきたおかげで、イ・テイムはだいぶ救われた。もし、これが出てこなかったら、そのまま芸能界から去ることになっていたかもしれない。

一方、イェウォンにとっては、この映像は大打撃となってしまったのだが…。

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