大韓航空チョ・ヒョンア前副社長の「反省文」

今月12日にソウル西部地裁で、いわゆる「ナッツリターン」事件の判決が下された。

執行猶予が付くという見方が多かったが、懲役1年の実刑だった。

判決公判では、裁判所がチョ・ヒョンア(趙顕娥 1974年 10月 5日生まれ、40歳)前大韓航空副社長が作成して提出した反省文を朗読した。

この反省文と、それから結審の時にチョ・ヒョンア前副社長が話したこと、それらをすべてみてみよう。

彼女は、今、何を考えているのだろうか…。

●オーマイニュース 2015-02-13 20:46
[全文]チョ・ヒョンアの反省文 全文公開…裁判所、「疑問はあるが、おおむね反省」
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=101&oid=047&aid=0002081756

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ーー引用始まり

多くの市民を憤怒させた「ナッツリターン」事件の主人公チョ・ヒョンア前大韓航空副社長は、最後まで裁判所と世論を混乱させた。チョ前副社長は自分の過ちを反省しているのか、依然として論議を呼んでいる。

今月12日、チョ前副社長は、ソウル西部地方裁判所(12刑事部)により航空保安法違反、強要、業務妨害の容疑で懲役1年の宣告を受けた。判決文を見ると、裁判所も、チョ前副社長の反省について確かな判断ができなかったとみられる。

判決文内の「量刑の理由」は通常、前のほうに罰をたくさん与えるべき理由を、後ろのほうに罰を少なくする理由を書く。チョ前副社長の判決文は、「反省が足りないように見える点」と「反省したと見える点」が一緒に記載されている。

被告人尋問でチョ前副社長は、事件発端の原因を乗務員たちのマニュアル違反と供述した。 裁判所はこの点などを理由に、「被告人が真剣に反省をしているのか、一部、疑問がある」とした。

裁判の過程で、チョ前副社長側が提出した証拠には、乗務員がお客様にマカダミアナッツを提供する方法が間違っていたという内容、被害者パク・チャンジンCP(チーフパーサー 原語は「事務長」)の供述は一貫していないという内容が含まれていた。このため、事件の原因を乗務員たちに押し付け、反省していないのでは、という批判を受けたりもした。

しかし同時に、裁判所は「全体的な事実関係はおおむね認め、自分の過ちを反省している点」を刑罰減軽の理由に挙げた。裁判所は判決文に、チョ前副社長が反省している根拠として彼女が拘置所で書いた反省文4件の内容を記載した。

「オーマイニュース」は判決文に記載されたチョ前副社長の反省文を公開する。

[反省文①]
私は、すべて私がしたことでであり、私のせいだと思っています。私がこのような騒動を起こし、なんのなばかりもなく「怒り」を表出し、人々への温かい気持ちも抱かずに、自分の怒りを濾過せずに表わしました。キム○○の乗務員とパク・チャンジンCPに(飛行機から)降りるように言い、あたかもその飛行機に乗る資格がないかのような侮蔑感を感じさせました。

すべては私が怒りから、そのように行動したのです。どうして怒ったのかは重要でなく、言い訳にもならないことはよく知っています。重要なことは若いキム○○乗務員が受けた大きな心の傷、1チームを担当するチーフパーサーが自分の荷物をまとめて飛行機から降りた時の大きな悲しみなのですが、事件当時は、きちんと考えることができませんでした。当時、心の片隅に「こんなことをしてもいいのだろうか」という思いがなかったのではないのですが、結局、私の行動を抑える力にはなりませんでした。

今にして思えば、キム○○乗務員もパク・チャンジンCPもみな誰かの大切な家族であり、愛する人なのですが、被害者とそのご家族に本当に面目がありません。申し訳ございません。私が犯した罪について深くお詫びいたします。本当に申し訳ございませんでした。

[反省文②]
人の感情というものは時間が経つにつれ薄まっていくものですが、後悔は時間が経つほど深くなっていくという気がします。

一日一日、あの日のことを思い出しながら、私がただ何も言わないでいたら、怒りを抑えることができていたなら、と、今となってはどうしようもないことを考え、時にはキム○○乗務員やパク・チャンジンCPが私の怒りを解消してくれていたなら、と思ったりしています。このようなずうずうしく居直った(原語は「賊反荷杖」、盗賊がかえって棒を振りかざす、ということで「盗人猛々しい」に近い意味)ようなことを考える度に、この後悔が、深く反省している心から生まれているのか、そうでないとすると、私が置かれている状況から生まれているのか、自分でもよくわからない状態になります。

あの日、何事もなかったなら、または、パク・チャンジンCPがマスコミですべてのこと話していなかったなら、今、私は家庭と会社をこのように放り出さなくてもすんだはずです。しかし、おそらく1カ月後、1年後、たとえ運が良かったとしても、10年後には、おそらくここにいることになったことでしょう。

(事件が発覚して逮捕されて拘置所に入らなければ)私は、何か新しいプロジェクトや挑戦的なビジネスを手がける機会は得たかもしれませんが、その過程で、また誰かが涙を流し、深い侮辱感を味わって挫折していたかもしれません。さらに深く私をだめにし、私が限りなく愛してきた大韓航空に、さらに大きな被害を与えたかもしれません。落ち着いて考えると、人はただそのままでは変わることはないので、そうなっていたように思います。

私は、ここに入らなかったならば、はたして知らない人から見返りを求めない助けを受ける機会があっただろうか、助けの手を、このようにありがたく感じる機会があったのだろうか、と思っています。 30日夜、私が拘置所に入所した時、私に与えられたものは小さなボックスに入ったトイレットペーパー、プラスチックのさじと箸、食器、石鹸、歯ブラシ、歯磨きでした。それに下着と肌着、靴下2足がすべてでした。必要な生活必需品を買う日は決まっており、年初にかかっていたことと納品業者の変更問題により、品物を購入することすら容易ではありませんでした。

しかし、私の周り方々は、スキンやローションを貸してくれ、シャンプーとリンスも貸してくれ、お菓子も快く私にくださいました。本当にありがたく思いました。さらに嬉しかったのは、私に、この事件について何も聞かずにいてくれたことです。そのようなことが人への配慮だと思いました。 自分が望むことではなく、相手がどのように感じるかを、先に考えることが私にはとても足りませんでした。 すべては私の過ちです。申し訳ありません。

[反省文③]
この事件が発生する前、私は自分としては、仕事の面では強引ではあっても、任された仕事はしっかりやり、気兼ねなく人々と交わり、善悪をはっきりさせ、叱りはするが根に持つことはない、人間的で闊達な上司でありたいと思っていました。しかし、今は、自分自身を省みようとすると恐怖が先にたちます。私のすべての行動を反省して、いい人に、他の人を思いやる心のある人になるように努力します。

[反省文④]
食事の時間になると、4人分のご飯と汁とおかずが配膳され、私の部屋の入所者たちはそれをすべて分けて食べます。メニューに慣れてきた(飽きてきた)せいか、私たちだけで、たまにそれなりの特別食を作って食べます。菓子の「インディアンご飯」と牛乳の簡単な朝食から、おにぎりやビビムミョン(麺料理)などかなり力を入れたメニューまで。このようなものを食べる時は、楽しいおしゃべりもできて、現在のあれこれを忘れることのできるささやかなひとときになります。

今週末は、いろんなことを気がかりのため口数が少なくなった私に、私より12歳上の入所者のお姉さんが特別食を作ってくれると言いました。コチュジャン(からしみそ)に、いくつかの限られた材料を入れて混ぜ合わせ、立派なヤンニョム(薬味)コチュジャンができました。やや甘いにおいで、味見してみたら、ご飯でも麵でもこれを加えて混ぜて食べると、あっというまに平らげてしまう(原語は「南風にカニが目を引っ込める」という諺)ほどの美味で、私が表現できる最高の賛辞が口をついて出てきました。

みんなで力の限り、努力を尽くして守ってきた(大韓航空の)イメージを私が「ナッツリターン」事件によって、粉々に崩してしまったことはよく分かっています。今日でも、いや、この事件が初めて起きたあの時から、(私と)大韓航空が分離され、(大韓航空が)私の汚名に染まらなかったら(よかったのに)、という無念な思いも強く感じています。

何よりも、今回の事件は一度の過ちの問題ではなく、私の持つ人間的な部分とも関連しており、マスコミも私を憎んでいるので、私は、大韓航空とこれ以上、同じ道を歩いて行くことはできないということも知っています。私の過ちを理解し、被害者たちに本当に申し訳なく思っています。私によって発生したすべての被害、傷ができるだけ早く治ることを切に願っています。国民と社会が持つ怒りは大きく、私は「申し訳ありません」という言葉、「反省しています」という言葉以外、何と申し上げればいいか分かりません。どうすれば許されるのか分かりません。

ーー引用終わり

かなり素直な心情が記されており、また拘置所内の人間模様なども興味深く、それからやや翻訳の難しい文章だったこともあり、反芻するようにして、何度も読み返した。

それはともかく、[反省文④]で、「私は、大韓航空とこれ以上、同じ道を歩いて行くことはできないということも知っています」と記している。

本人は、大韓航空の経営から離れる決意を固めたようなのだが、さて、どうなっていくか…。

とりあえずは、この点が重要。やはり、大韓航空が根本的に改革されるには、この人と妹のチョ・ヒョンミンさんが大韓航空から離れないと。

次に、今月2日に行われた結審公判での発言。

●オーマイニュース 15.02.02 15:30
検察、「ナッツリターン」のチョ・ヒョンアに懲役3年を求刑
http://www.ohmynews.com/NWS_Web/View/at_pg.aspx?CNTN_CD=A0002078455

ーー引用始まり

3日午前0時52分。(前日午後に始まった結審公判が)7時間半以上、経過したところで、チョ・ヒョンア前大韓航空副社長が再び席から立ち上がった。 彼女は依然として頭を垂れたまま、裁判長に「反省を申し上げられる機会を与えてくださり、感謝いたします」と口を開いた。

落ち着いた声で、今回の事件をめぐり、「パク・チャンジンCPとキムOO乗務員に、会社の役職員と国民の皆様にも頭を下げて謝罪したい」と話した彼女は最後に、子どもの話をしながら、感情がこみ上げたのか、涙声になった。

チョ前副社長は「母親の手を切に必要としている私の子供たちのもとに一刻も早く帰ることができるよう(裁判所が)善処してくださるよう切に望みます」「後悔が遅れ、とても心を痛めています」と話した。

以下が、チョ前副社長の最後の供述。

尊敬する裁判長、私に反省の気持ちを申し上げることのできる機会をくださり、感謝いたします。まず私によってぬぐいされない心の傷を負ったパク・チャンジンCPとキム○○乗務員におわび申し上げ、許しを求めます。 そして、日頃より大韓航空を愛してくださっているお客様と、私によって会社に殺到したたくさんの叱責と非難を受けなければならなかった役職員の皆様にも心よりお詫びいたします。 また、…、今回の事件によって大きな怒りと衝撃を感じた国民の皆様にも頭を下げてお詫び申し上げます。

私が会社に入って一つずつ、一つずつ仕事を習い、実務を担当しながら、私は「大韓航空のサービス、私が任された大韓航空の客室サービスを世界最高にしなければならない」と思っていました。今にして思えば、その職務がどれほど重要だとしても、私の指摘に困惑した乗務員たちの立場を一度でも考えてみていたならばと、無念な思いと後悔が私の頭から離れません。

人の心を先に推し量ることができず…、その結果、稚気(子供っぽさ)による私の過ちがこんなにも大きな災いを招いてしまいました。 私は自分の過ちを承知しており、いかなる弁明もせず、どのような結果も甘んじて受けます。だたひとつお願いできるとするなら、まだ母親の手を切に必要としている私たち子供たちのもとに(涙声で)一刻も早く帰ることができるよう善処してくださることを切に望みます。 後悔が遅れ、とても心を痛めています(涙声で)これからは…相手の方の心をもっと考え、相手の方に配慮して生きていきます。すべての方々に、重ねて謝罪いたします。

ーー引用終わり

複数の報道によると、判決公判で、実刑が宣告された瞬間、チョ前副社長は号泣。
傍聴席に聞こえるほどの声で泣き続けたという。

そして翌13日、直ちにソウル高裁に控訴した。

結審の時の最後の発言で、「私は自分の過ちを承知しており、いかなる弁明もせず、どのような結果も甘んじて受けます」と明言したのだから、翌日直ちに控訴、というのも…。

公訴状の提出には、2週間の時間的余裕があるのだから、控訴するにしても、悩んだ末に控訴した、というふうにするために、期限ぎりぎりで控訴する、または検察の控訴を待って控訴する、という方法もあったと思うのだが。

また、懲役期間はたった1年なのだから、反省を示す意味でも、控訴などせずに粛々と刑期を務めるということでもよかったのではないかと思う。

もしぼくがこの人の立場だったら、そうしたんじゃないかと思うよ。
中にいる人たちもみんな親切みたいだし、大して苦痛でもないだろう。
規則正しい質素な生活で健康になるだろうし、酒をやめるいいチャンスだ。

この事件はもともと酒乱の傾向のあるこの人が、一杯ひっかけて飛行機に乗ったことから起きたのだから。

そのほうが、長い目で見た時、プラスになると、ぼくなどは考える。国民もある程度、納得するだろうし。

弁護士さんも「控訴については、時間もあるし、少し考えてみましょう」と考える時間をもつことを本人に提案したのではないだろうか。

しかし、やはり、チョ・ヒョンアさんのあの性格からして、迷いなく、「即刻、控訴! 明日すぐ手続きしろ!!」となったのだろう。

このように考えると、判事がヒョンアさんの反省について疑問を感じ、執行猶予を付けなかったのも分かる。

「やはり少し反省が足りない。もうちょっと反省する時間を与えたほうがいいだろう」

判事がそう考えたとしてもまったく不思議ではないと思うね。

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