クララと事務所ポラリスは どうして泥沼の争いとなったのか?

女優クララ(本名イ・ソンミン 1986年1月15日生まれ、29歳 168cm48kg)は今、所属事務所ポラリスと互いに相手を訴えて争っている。まさに「泥沼」だ。

先月(1月)28日に、韓国芸能マネジメント協会がクララに芸能活動自制を要求し、クララもそれを受け入れてすべての活動を自粛すると表明した、と、かなり深刻な状態にあることについては、前の記事で書いた。

■クララはモード誌「2014世界で最も美しい女性100人」で2位に輝いたのだが…
http://seouljinseigekijo.com/?p=1409#more-1409

この記事では、ディスパッチの報道をもとに、クララ側と所属事務所ポラリス側では、どちらの主張が筋が通っているのか、ということを具体的に見てみようと思う。

●ディスパッチ 2015-01-19 10:45
クララ、性的羞恥心の顛末…SNSメッセージのやりとりを分析
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=106&oid=433&aid=0000007653

 

 

まずクララが所属したり関係している事務所について整理しておこう。

クララが近年、所属した、または所属している芸能事務所はこの3つだ。カッコ内は契約期間。

1.ギャラクシア (2011年9月24日から2016年9月23日まで)
2.マーティンカイル (2013年6月19日から2014年2月17日まで)
3.ポラリス (2014年6月23日から2018年(何月何日までかは不明)まで)

これとは別に、コリアナ・クララというクララの両親が設立した事務所で、クララは活動していたこともある。(というより、ここを中心に活動してきたし、今も活動している)

現在、クララの事実上の担当マネージャーは、マーティンカイルの代表だったキムOOという人で、コリアナ・クララにも関わっている。

ポラリスとのトラブルのポイントを、まず簡単に要約すると、こういうことだ。

クララはポラリスと専属契約を結びながらも、契約に違反して勝手に活動し、ポラリスが是正をもとめると、専属契約の解除を要求した。ポラリスがこれを拒否すると、事務所の会長による「セクハラ」を理由に訴訟を起こした。ポラリスもクララを恐喝および脅迫の容疑で告訴した。

クララとポラリスのL会長とは、どういう関係だったのか?
セクハラはあったのか?
両者が相手を訴えた理由は何か?

ディスパッチが、クララとL会長が交わしたSNSのメッセージを再構成しながら分析した。まずは、それを見てみよう。

ーー引用始まり

「優越的地位を利用し、数回にわたって、性的羞恥心を感じさせた」
タレント・クララの主張の核心だ。昨年(2014年)9月、クララは「性的羞恥心を感じさせられた。(セクハラを受けた、ということ) 契約を解除し、マネージメントを中止してほしい」という内容証明をポラリスのL会長に送った。

そして昨年末に、民事訴訟を起こした。「専属契約効力の不存在確認」訴訟というもので、「L会長の言動により性的羞恥心を感じさせられた」ことが根拠になっている。

一方、ポラリスの主張は180度違う。「専属契約を解除しなければ(自分が受けた)性的羞恥心などを警察に通報する」とクララがL会長を脅迫した、とのこと。

ポラリスは強硬な態度に出た。クララを相手に「暴力行為など処罰に関する違反」の疑いで刑事告訴したのだ。クララの行為は、L会長の社会的名声などを悪用した「恐喝・脅迫」と主張している。

どちらの言葉が事実だろうか。

ディスパッチはクララとL会長が交わしたSNSメッセージを入手して確認した。契約段階の和気あいあいとした関係、契約過程の意見の食い違い、契約以降の葛藤などを知ることができた。

そして問題になった「きみと会う時は他の芸能人たちと違って新鮮な気がする」というメッセージが送られた背景も把握した。対話全体をよく読んでみると、この文章が書かれた理由が分かった。

①「L会長が頻繁にメッセージを送ってきて関係が悪化し始めた?」(民事訴訟)
チャンネルAの報道によると、クララは、民事訴訟で「L会長が頻繁にメッセージを送ってきて関係が悪化した」と主張した。つまり、L会長による頻繁な連絡が問題になったということだ。

しかし、ディスパッチが確認したところ、2人の対話はクララのほうがリードしていた。始まりはほとんど「会長、グッドモーニング」だった。クララが対話の扉を開き、L会長が優しく返事する形だった。

当時(昨年5月末)は、クララとL会長が専属契約を結ぶために数回ミーティングを行った後だった。クララは別れた後も「すばらしかった」というメッセージを送ってミーティングの感想を伝えていた。

海外出張に行った時も同じだ。クララは、L会長にセブ島での撮影の状況を伝えた。現地写真を送ったりもした。L会長は現地の治安を心配し、クララは「気をつけます」と答えている。

ポラリスと専属契約を結ぶまで、和気あいあいとした雰囲気は続いた。クララは、朝、「会長、グッドモーニング」と安否を尋ね、L会長も「グッドモーニング」と答える関係だった。

しかし、契約に際して、葛藤の兆しが見られるようになった。
6月中旬、契約書の草案をやりとりしながら2人の対話は堅苦しいものになった。クララは、一部条項の削除を要求し、L会長はクララの望み通りに処理した。

L会長は、クララが契約書にサインするのが遅れると、叱責したりもした。 彼は「約束を引き延ばすと、スタッフが(クララに)悪い印象を持つ」と訓戒した。

そして「日本のエージェンシーとの契約書を送ってほしい」と督促した。「日本および中国のエージェンシー」の部分は、その後、ポラリスがクララに送った最初の内容証明の端緒となった。

クララの約束に対する意識について注意したりもした。L会長は「ワインを飲むのはいつでもいいが、契約を終了するのは、2人だけでできる問題ではない」と苦言を呈した。

そして昨年6月23日、クララとポラリスは「独占的エージェンシー契約」を結んだ。 ポラリス(甲)とクララ(乙)、コリアナ・クララ(丙)の甲・乙・丙契約だった。 (コリアナ・クララはクララの両親が設立した事務所) しかし、それは言葉上の問題で、この契約は専属契約と変わらなかった。ディスパッチが入手した契約書には、こう記されている。

▶甲が乙のすべての芸能活動に関し独占的エージェンシー活動を行う。
▶乙と丙は、甲に、芸能活動一切に必要な諸般の事項について、渉外活動、出演交渉、契約交渉と契約の締結などを含むエージェントの権限を独占的に委任する。

しかし「独占的エージェンシー」という言葉が、その後の葛藤の触媒となった。

②「ポラリスはクラリスの所属事務所ではなく、エージェンシーだ」(クララの公式の立場)
クララは、自分の安全(?)のために「エージェンシー」という言葉を望んだ。契約書は公正取引委員会の標準契約書を基に作られたが、クララは「専属」という言葉を使うことを断った。

それもそのはず、クララは、すでに前の前の所属事務所と葛藤を経験していた。 ヒョソン(暁星)グループの長男、チョ・ヒョンジュンが出資したギャラクシア・コミュニケーションズとの金銭問題だった。

クララは、ギャラクシアとの契約が残っている状態で「マーティン・カイル」(キムOO代表)に移籍した。条件は違約金を毎月、均等返済することだった。

しかし、クララとマーティン・カイルは、この約束を守らなかった。そのため、クララは、ポラリスと専属契約した事実が公表されると、自分がギャラクシアに違約金を払わなければならなくなると、怖れていた。

ポラリスは、クララが引き止めたにもかかわらず、1カ月後、「独占的エージェンシー」契約の締結を発表した。

理由は、次の通りだ。
「ポータルサイトで、『クララ』を検索すると、所属事務所が『コリアナ・クララ』と出てくる。マーティン・カイルの前代表だったキムOOが、そこの代表のようにふるまっており、あらゆる人に会ってマネジメント活動を行っている。 誰もポラリスが独占的エージェンシーであることを知らない。そんな状況では仕事にならないではないか」
(ポラリスの主張)

ポラリスの「契約発表」以降、2人の関係は急速に悪化する。また、クララは、彼女が予想していた通り、ギャラクシアから「専属契約違反関連」の内容証明を受けることになる。

さらに、ポラリスもクララに「内容証明」を発送した。中国と日本でのエージェンシー関連の内容を公開せよ、ということ。クララは、中国と日本でのエージェンシー契約の処理をはぐらかして先延ばしにしていた。

L会長はクララの抗議に対して「問題があれば内容証明は当然送ることができる。事実と異なる内容でもないのに、どうして敏感に反応するのか」と応じた。

③「L会長から性的羞恥心を感じさせられた」(内容証明・民事訴訟)
クララは、ポラリスに契約の解除を要求した。性的羞恥心を問題にした。L会長が送ってきた「私は結婚しているが、女友達がいる」「きみに会うと新鮮でわくわくする」「夕食で酒を飲もう」などというメッセージを根拠に挙げた。

ディスパッチが確認した結果、2人の対話で「私は結婚しているが、女友達がいる」というメッセージは見つからなかった。 「夕食で酒を飲もう」というメッセージは契約と関連しており、お互いに提案していた。

逆に、むしろ性的魅力をアピールしたのはクララのほうだった。 契約書にサインする前、クララは、タイトなスポーツウェア姿の写真などを送っており、「私と一緒に過ごせば楽しくなりそう」と言って自分をアピールしていた。

クララは、ビキニ姿の写真を相次いで送ったりもしている。 白いビキニを着てポーズを取った写真だ。どういう意味で、こういう写真を送ったのかは確認ができなかった。

クララはかなりのレベルの高い(刺激的な)写真も送っっている。 昨年(2014)7月、アンダーウェア関連の写真をL会長に送った。「魅惑的だね」というL会長の反応に「見る目がある。分かってくれて、うれしい」と返信して喜んでいる。

④「きみに会うと新鮮でわくわくする」(対話内容中)
まさにこの部分が今回の論議の核心だ。 クララは「内容証明」と「民事訴訟」で、これを根拠として、性的羞恥心を感じた(セクハラを受けた)と話した。

では、この文章はどのような経緯で出てきたのだろうか。L会長がこのようなメッセージを送った背景をはっきりさせる必要があった。 前後の会話を調べたところ、結果、2つの「状況」が現れた。

まず、ポラリス所属のレディースコードのメンバー、コ・ウンビとクォン・リセの死亡事故だった。

L会長は9月5日、こらえていたうっ憤を吐いた。彼はレディスコードの殯所(死後、本葬までの期間、棺に遺体を仮安置して故人をしのぶ場)に姿を見せなかったクララに遺憾を示した。ウンビを納骨堂に安置した後のメッセージだ。

2人が亡くなったレディースコードの交通事故については、こちらをどうぞ。

■レディースコードの交通事故 マネージャーが「詰め腹」?
http://seouljinseigekijo.com/?p=633

クララは「私も胸が痛かった。ウンビの弔問とても行きたかった。 しかし、行くことができなかった。 私も哀悼している」と返答した。

どうしてクララは、弔問に、行きたかったのに行けなかったと言ったのだろうか?

当時、クララは、前の前の所属事務所であるギャラクシアから圧迫を受けていた。違約金O億ウォンを支払えという督促だった。彼女はウンビが死亡した翌日、ギャラクシアとの金銭問題をL会長に相談した。

ーー引用いったん停止

この部分のメッセージのやりとりを翻訳してみよう。

昨年(2014年)9月4日
クララ:(ギャラクシアと)訴訟はしたくありません。向こうは○億ウォンを要求しています。
L会長:もともと払う約束の金だろう? それは払うことにして、仕事に集中した方がいい。
クララ:私には今、そんなお金ありません。○億ウォンを一回で払ってくれと言ってるんです。
L会長:法務室と経営支援室に解決方法を検討させるから。よく話し合ってその問題は早く終わらせて、一生懸命、仕事をしなさい。私はレディースコードの事故のことでせいいっぱいなんだ
クララ:仕事だけに専念したいです。会長も元気出してください。

※レディスコードの交通事故が起きたのは、この前日、9月3日。ウンビは3日午前に亡くなり、重傷を負ったリセは7日に亡くなった。

ーー引用再開

L会長はクォン・リセも天国に送った。リセの 葬儀が終わった後、再びクララに残念な気持ちを伝えた。
「何の関係もないシア・ジュンスやナオルも殯所を訪れた。生前、リセが好きな歌手だったので、最後に会わせてあげたいと思って呼んだら、深夜に訪ねて来てくれた。 一度くらい顔を見せてくれたら…」

それから、もうひとつ、L会長は、クララの独断的な業務処理にも怒っていた。クララは、ポラリスとの契約以後、直前の所属事務所であるマーティン・カイルの代表キムOOをポラリスに推薦した。

ポラリスは、キムOOを職員として受け入れた。キムOOがマーティン・カイルの前代表だった事実を知らずに雇用したのだった。 ポラリスはその後、クララとキムOOの関係を知って解雇した。

それにもかかわらず、クララは、キムOOと仕事を続けた。実質的な所属事務所は遠ざけ、別行動を続けた。そして米国での仕事でも、ポラリスのマネージャーではなく、キムOOが同行した。

L会長はクララとのねじれた関係をきちんとするため、面談を提案した。 そして、この時クララに「きみと会う時は他の芸能人たちと違って新鮮な気がしたのだが、今は窮屈に感じるんだ」というメッセージを送ったのだった。

⑤「あなたのことは鳥肌が立つほど嫌いです」(対話内容中)
結局2人は、戻ってくることのできない川を渡ることになった。 最後の面談でもでも隔たりを埋められなかった。

クララは「L会長から性的羞恥心を受けた。契約を解除しなければセクハラで訴える」として内容証明を送った。 メッセージには「あなたが鳥肌が立つほど嫌い」という内容も付け加えた。

L会長は直ちに、クララを恐喝と脅迫容疑で刑事告訴した。 クララは「契約解除」をもとめて民事訴訟を起こした。 そして両者は平行線となった。今も…。

ーー引用終わり

これを読む限り、クララはきわめて厳しい状況に追い込まれそうだ。

社会常識が欠如している。いや、それだけではなく、あまりにも利己的なようだ。結局、ポラリスと専属契約(契約上は、独占的エージェンシー契約)を結んだ目的は、前の前の事務所ギャラシアへの違約金の支払いだったようだ。ポラリスに肩代わりさせようとしたのだろう。

しかし、その話を、レディースコードの交通事故が起きて、ウンビが亡くなり、リセが重症となった直後にL会長にするなんて…。

で、ポラリスが役に立たないと判断したら、「性的羞恥心」がどうたらこうたらと、つまりセクハラを受けたと難癖をつけて、強引に契約を解除しようとする。その「性的羞恥心」とやらも、むしろL会長のほうが、いろんな写真を送られていたわけでしょ。

で最後は、「あんたなんか鳥肌が立つほど嫌い」かよ!!

これでは、やはりモード誌で世界第2位の美女に選ばれても、みんなに喜んでもらえないものやむをえないのではないだろうか。

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クララと事務所ポラリスは どうして泥沼の争いとなったのか?」への2件のフィードバック

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